プロンプトエンジニアリングの年収2400万~募集をしているAnthropic
AI(人工知能)の発展に伴って、プロンプトエンジニアという職種が注目されています。
海外では年収2400万円以上の求人広告も・・・
プロンプトエンジニアとは、AIモデルに対して自然言語で指示や問いかけをすることで、様々なタスクを実行させることができる人のことです。
プロンプトエンジニアは、AIの能力を最大限に引き出すために、プロンプトと呼ばれる自然言語の文を設計・分析・最適化するスキルを持っています。
また、プロンプトエンジニアは、ITエンジニアとどう違うのでしょうか?プログラミングスキルは要るものなのでしょうか。
そして、プロンプトエンジニアになるためには、どのようなスキルや方法が必要なのでしょうか?
本記事では、プロンプトエンジニアリングの概要や役割、仕事内容、必要なスキル、需要・将来性、なり方・キャリアパスなどについて解説していきます。
生成AIが学べるおすすめAIスクール6選!社会人向けに徹底解説
この記事はこんな人におすすめ
・プロンプトエンジニアにジョブチェンジしたい
・プロンプトを使ってChatGPT使うのは好きだけど、、、そういうこと?
・プロンプトエンジニアの年収が知りたい
プロンプトエンジニアリングとは?なぜ重要?
プロンプトエンジニアリングは、言語モデルの性能を最大化し、有効なプロンプトの開発に不可欠です。言語モデル(LM)や大規模言語モデル(LLM)では、単純な質問や指示だけでは十分なテキスト応答を得られないことがあります。適切なプロンプトの設定は、AIの作業効率を高め、より精度の高い結果を得るのに役立ちます。
この技術は、AIモデルに入力されるプロンプトや指示を慎重に構築することを含みます。テキスト、画像、コード生成など、AIが生成するコンテンツの質と関連性を最適化するためにプロンプトを使用します。
たとえば、異なる語順や修飾語の使用回数の変化(例えば、「非常に」対「非常に、非常に、非常に」)が最終的なテキストに大きな影響を与えることがあります。また、開発者は、既存のコードの例や解決しようとしている問題の説明を組み合わせることで、コード補完にプロンプトエンジニアリングを使用することもできます。また、敵対的なプロンプト(プロンプトインジェクション)へのリスクを軽減するためにも、プロンプトエンジニアによる慎重なプロンプト設計が求められます。
プロンプトエンジニアリングは、異なるスタイル、視点、アスペクト比、視点、画像解像度など、生成された画像のさまざまな特性を微調整するのにも役立ちます
前提:プロンプトとは
そもそもプロンプトは、ユーザーがコンピューターやAIシステムに命令や要求を伝えるための入力です。例えば、ChatGPTに対してテキストボックスに質問や指示を入力する行為がこれにあたります。ChatGPTはこれらの入力を解析して適切な回答を生成します。プロンプトは、AIが作成する内容や実行するタスクに影響を与えるため、望ましい結果を得るために適切なプロンプトを設計することがプロンプトエンジニアの役割です。
試しにコーディングをお願いするプロンプトを使ってみます。
#命令文
電卓を作成するためのhtml、CSS、javascriptを教えてください。
#条件
言語: 日本語
文字数: 300
生成数: 2
役割: プログラマ
ビジネス言葉で
3つのソースコードを作ってくれました。実装してみましょう。
とても電卓として使えるものではにですがそれっぽいものができました。
要するにプロンプト次第でこの完成形も大きく変わるという事です。
ChatGPTプロンプトのテンプレートや工夫の仕方は下記記事からご参照いただけます。
【きょろ式】ChatGPTプロンプトテンプレート簡単生成ツール
知っておくべきプロンプトの4つの要素
プロンプトエンジニアリングに関する資料では、「Prompt Engineering Guide」が広く参照されています。このガイドでは、効果的なプロンプトを構築するための主要な要素として、以下の4点が指摘されています。
プロンプト構築の主要要素:
要素名 | 説明内容 |
---|---|
命令・指示 | AIモデルが行うべきアクションやタスクを指定します。 |
背景・文脈 | AIモデルが出力品質を向上させるために考慮すべき情報や状況です。 |
入力データ | AIモデルに答えてもらいたい質問や情報を提供します。 |
出力指標 | AIモデルに期待する回答の形式やフォーマットを指定します。 |
これらの要素を適切に組み合わせることにより、AIモデルが効率的かつ適切にタスクを遂行するためのプロンプトを設計することができます。
プロンプトの型の実例
Prompt Engineering Guideから一部のプロンプトの型を実演して紹介します。
Zero-shot Prompting
「ゼロショット・プロンプト(Zero-shot prompting)」とは、AIモデルに事前の例示や情報を与えずにタスクを実行させる方法です。このアプローチでは、AIに対して一般的な質問や命令を出し、モデルが以前に学習した知識だけを利用して答えを導き出すよう求めます。
テキストを中立、否定、肯定に分類してください。
テキスト: 休暇は大丈夫だと思います。
感情:
こんな感じで何も事前情報を与えず一発で答えを出してもらうイメージです。
Few-shot Prompting
一方、「フューショット・プロンプト(Few-shot prompting)」では、限られた数の例やサンプルをAIモデルに提供し、それを参考にタスクを実行させます。これにより、AIは提供された具体的なケーススタディを基に、類似した問題に対する回答を形成することができます。
これらのプロンプトの型は、AIが未知のタスクに対応する際の基本的な手法として、特に大規模な言語モデルで広く用いられています。
太郎は日本人である。 日本人は正直である。 ゆえに、太郎は?
3段論法で使うやつですね。正確に答えられています。
プロンプトエンジニアリングガイドについてより詳細を知りたい方は下記記事をご覧ください。
プロンプトエンジニアリングの役割とは
プロンプトエンジニアリングの役割とは、プロンプトを設計・分析・最適化することで、AIモデルの能力を最大限に引き出すことです。
プロンプトエンジニアリングの役割は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
①プロンプトの設計
②プロンプトの最適化
③業務効率化
①プロンプトの設計
プロンプトの設計とは、AIモデルに対して自然言語で指示や問いかけをすることで、様々なタスクを実行させることができる自然言語の文を作ることです。
プロンプトの設計には、以下のようなステップがあります。
タスクの定義:AIモデルに何をさせたいかを明確にする。
プロンプトの作成:タスクに応じて、自然言語で指示や問いかけをする文を作る
プロンプトのテスト:プロンプトをAIモデルに入力して、出力を確認する
プロンプトの設計においては、以下のようなポイントに注意する必要があります。
AIモデルが理解できるように、明確で簡潔に書く。
AIモデルが出力できるように、具体的で詳細に書く。
誤解しないように、曖昧さや矛盾を避ける。
安全に動作するように、倫理や法律に適合するように書く。
②プロンプトの最適化
プロンプトの最適化においては、以下のようなポイントに注意する必要があります。
プロンプトの意図やニュアンスを正確に反映しているかを確認する。
文法や表現が正しいかを確認する。
内容や論理が正しいかを確認する。
倫理や法律に違反していないかを確認する。
プロンプトの長さや難易度に応じて、適切な量や質になっているかを確認する。
プロンプトは本当に奥が深いです。
プロンプトを最適化する事はもちろん指示の順番が大事であったりと適切な最適解を常に
考え続ける事が難しく楽しい業務になります。
まずはChatGPTでプロンプトをしっかり勉強してみたいという方は下記記事もご覧ください。
業務効率化
プロンプトエンジニアは、多様なコンテンツ制作や業務改善の場面で重要な役割を果たします。AIに適切な指示を与えることにより、以下のようなタスクを効率的かつ高品質に実行することが可能です。
・自社製品の紹介文作成
・イメージ画像の生成
・メール文面の作成
・データの分析と予測
・ソフトウェア開発の支援
これらは一例に過ぎず、様々なシーンに適したプロンプトの作成により、幅広いコンテンツを効果的に生成できます。また、定型業務の効率化にも貢献し、今後の活躍の場はさらに広がると考えられます。
AIツールがどのようなことに活用されているかについては下記記事もご覧ください。
プロンプトエンジニアリングに求められるスキルは?
プロンプトエンジニアリングに求められるスキルとは、以下のようなものです。
一つ一つ見ていきましょう。
・AIの全般の知識
・自然言語処理(NLP)の知識
・自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキル
・プログラミングスキル
・英語力
・言語化スキル
・考える力
AIの全般の知識
AIの全般の知識とは、AIの歴史や分野、種類、原理、応用、課題などについての知識のことです。
AIの全般の知識は、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
AIの全般の知識があれば、以下のようなメリットがあります。
AIの可能性や限界を理解できる。
AIの最新の動向やトレンドを把握できる。
AIの適切な利用や倫理的な問題に対処できる。
AIの全般の知識を身につける方法としては、以下のようなものがあります。
- AIに関する書籍や記事、動画、ポッドキャストなどを読んだり聞いたりする。
- AIに関するオンラインコースやワークショップなどに参加する。
- AIに関するコミュニティやイベントなどに参加して、情報交換やネットワーキングをする。
AIを勉強する上でおすすめの勉強方法は今のところ本か動画コンテンツです。
なかでも信用できるのはUdemyがおすすめです。
自然言語処理(NLP)の知識
自然言語処理(NLP)の知識とは、自然言語をコンピュータに理解させたり、コンピュータから自然言語を生成させたりする技術についての知識のことです。
自然言語処理の知識は、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
自然言語処理の知識があれば、以下のようなメリットがあります。
自然言語処理の基本的な概念や用語、手法、モデルなどを理解できる。
応用例や事例、課題などを知ることができる。
品質や効果を評価や改善することができる。
自然言語処理の知識を身につける方法としては、以下のようなものがあります。
- 自然言語処理に関する書籍や記事、動画、ポッドキャストなどを読んだり聞いたりする。
- 自然言語処理に関するオンラインコースやワークショップなどに参加する。
- 自然言語処理に関するコミュニティやイベントなどに参加して、情報交換やネットワーキングをする。
自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキル
自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキルとは、自然言語処理を実装するために使われるライブラリやフレームワークを使えるスキルのことです。
自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキルは、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキルがあれば、以下のようなメリットがあります。
自然言語処理のタスクを効率的に実行できる。
モデルやデータを簡単に利用できる。
モデルやデータをカスタマイズや拡張できる。
自然言語処理のライブラリ/フレームワークスキルを身につける方法としては、以下のようなものがあります。
- 自然言語処理のライブラリやフレームワークの公式ドキュメントやチュートリアルを読んだり実践したりする。
- 自然言語処理のライブラリやフレームワークのソースコードやケーススタディを読んだり分析したりする。
- 自然言語処理のライブラリやフレームワークを使って、自分でプロジェクトやコンペティションに参加したりする。
プログラミングスキル
プログラミングスキルとは、コンピュータに命令や処理をさせるために使われる言語やツールを使えるスキルのことです。
プログラミングスキルは、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
プログラミングスキルがあれば、以下のようなメリットがあります。
プロンプトエンジニアリングに必要な自然言語処理のライブラリやフレームワークを使える
関連するデータやモデルの収集や整理や分析ができる。
関連するプロジェクトやポートフォリオを作成や公開ができる
英語力
英語力は、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
最新のAIモデルは日本語にも対応していますが、依然として多くのモデルは英語を主要な学習言語としています。そのため、英語でプロンプトを設計すると、AIがアクセスできる情報の範囲が広がり、回答の正確性が向上する可能性があります。プロンプトエンジニアが英語に精通していると、高品質なコンテンツの生成が容易になり、その専門性が市場でより高く評価されることが期待できます。
実際にAPI機能をAIに取り入れる際には日本語を取り入れるのはリスキーとされています。
言語化スキル
言語化スキルとは、自分の考えや感情や意図などを言葉にするスキルのことです。
言語化スキルは、プロンプトエンジニアにとって必要なスキルの一つです。
プロンプトエンジニアはAIに効果的な指示を与えるために、考えやアイデアを的確に表現する能力が必要です。AIに分かりやすく情報を伝えるための文章作成能力も重要とされています。読書を定期的に行い、論理的な思考能力と表現力を高めることが、この職種において効果的なコミュニケーションスキルを育むために推奨されます。
言語化スキルがあれば、以下のようなメリットがあります。
プロンプトを作る際に、自分がAIモデルに何をさせたいかを明確にすることができる
AIモデルに対して自然言語で指示や問いかけをすることができる
AIモデルの出力に対してフィードバックや改善案を提案することができる
この言語化スキルはかなり大事です。
結局何がやりたいのか自分自身でも各ジャンルでの専門知識を持ち合わせていないと
その言語は出てくることはないため、AIもうまく理解できない事が多いです。
考える力
プロンプトエンジニアには、革新的なアイデアと思考の柔軟性が必要です。新しいプロンプトを開発する際には、従来の枠組みから離れ、多様な視点や情報を取り入れることが重要です。これにより、広範な視野から物事を捉え、創造的なソリューションを生み出す能力が求められます。
【年収は?!】プロンプトエンジニアの需要・将来性
プロンプトエンジニアの平均年収について
プロンプトエンジニアの将来性と年収に関して、AI技術の進展とともに、プロンプトエンジニアの需要は増加し続けると見込まれています。現在の平均年収については下記の通りです。
プロンプトエンジニア:平均年収約600万円から1000万円
ITエンジニア全体:約432万
日本におけるプロンプトエンジニアの平均年収は約600万円から1000万円とされています。これは経験、地域、企業の規模などによって変動する可能性があります特に、プロンプトエンジニアリングに関連する職種は、AI技術の進歩に伴い、高い需要が見込まれており、将来性も高いとされています。ただし、日本における「プロンプトエンジニア」という職種の求人数自体はまだ多くない状況です。Salary.comによると、日本における一般的なエンジニアの年収の平均は約4,332,220円とされています。ITエンジニア全体の平均年収と比較すると、プロンプトエンジニアがいかに高報酬であるかが分かります。
これは、AIがさまざまな分野での利用が拡大する中で、効果的なプロンプトの設計が重要視されるためです。特に、ChatGPTのようなAIチャットボットの効果的な活用を可能にするため、プロンプトエンジニアの役割はますます重要になっています。
また、一部の海外AIスタートアップでは年収が335,000米ドル(約2.7億円)に達すると報じられています。これはプロンプトエンジニアリングが高給取りの職業である可能性を示しています。ただし、IT業界のトレンドは変化が激しく、常に新しい技術や情報を学び続ける必要があるため、キャリアの持続性には注意が必要です。
AIの勉強を検討されている方は以下の記事をご覧ください。
プロンプトエンジニアリングの将来性
Anthropicより引用
プロンプトエンジニアの需要・将来性とは、プロンプトエンジニアという職種が今後どのように発展していくかについての予測や見通しのことです。
プロンプトエンジニアの需要・将来性は、以下のような要因によって高まっていると考えられます。
- IT人材リソースをAIサービスで代替していく
- IoTのさらなる発展:スマートホーム・スマートカー
- ビジネスシーンにおける活用例の増加
IoTのさらなる発展:スマートホーム・スマートカーとは、インターネットに接続された様々なデバイスやセンサーが、自動的に情報をやり取りして、生活や移動を便利にすることです。
IoTのさらなる発展:スマートホーム・スマートカーは、プロンプトエンジニアの需要・将来性を高める要因の一つです。
スマートホームとは、インターネットに接続された様々な家電や照明やセキュリティなどが、自動的に情報をやり取りして、快適に暮らせるようにすることです。
スマートホームの例としては、以下のようなものがあります。
音声やスマホで家電や照明を操作できる。
人の顔や声や指紋などでドアや窓を開け閉めできる。
火事や水漏れや侵入者などの異常を検知して通知できる。
プロンプトエンジニアは、スマートホームやスマートカーに搭載されたAIモデルに対して自然言語で指示や問いかけをすることで、様々な機能やサービスを利用できます。
プロンプトエンジニアは、スマートホームやスマートカーのAIモデルの能力を最大限に引き出すために、プロンプトを設計・分析・最適化するスキルを持っています。
プロンプトエンジニアは、IoTのさらなる発展:スマートホーム・スマートカーに貢献できる職種です。
Amazonでは2023年12月4日に最近AIを活用したプライベートや仕事へのIOTの本格活用が開始されました。日本でビジネス向けの「Alexa Smart Properties」サービスを提供開始しました。このサービスは、AI音声アシスタント「Alexa」を利用し、賃貸マンション、老人ホーム、ホテルなど様々な施設向けにカスタマイズ可能です。これにより、各施設の管理業務の効率化を図ることができます。
日本でもすでにGMOインターネットが生成AI活用でひと月あたり9万6000時間削減=600人月相当の業務時間を創出する事ができたという事で話題になりました。
■AI活用により業務時間創出につながった例(※3)(かっこ内は創出時間)
●メール文面の土台の作成など(10時間/月)
●英文メールの添削、ニュアンス確認など(30分/通)
●トークスクリプトのアイデアだしや、アイデアをもとにしたアウトラインの作成(10時間/月)
●コンテンツマーケティング用の記事の作成や誤字脱字チェックなど(2時間/記事)
●ランディングページのペルソナ設定や構成案の作成(2時間/件)
●電話窓口の重複入電数、ユニークユーザー数のカウント(25分/回)
●社内アンケートの自由記述欄の定性分析や要約(3時間/回)
●生成AIに仕様を伝えてコーディング、またリファクタリングの実施(それぞれ1時間/月)(※3)ChatGPTなど生成AIの活用においては、グループ各社で利用規定を策定・順守した上で、非開示情報や個人情報の入力、著作権侵害等に配慮して業務を実施しております。
GMOインターネットグループより引用
AI技術は急速に進化しており、プロンプトエンジニアの役割は今後も重要性を増していくと考えられます。AIを効果的に活用するためには、適切なプロンプトの開発が不可欠です。
実際にはエンジニアと比べても引けを取らず、キーワードは常に右肩上がりのトレンドです。
プロンプトエンジニアは高い市場価値を持ち、引く手数多の職業となる可能性があります。高収入を見込むこともできます。プロンプトエンジニアリングはAI技術の発展に伴い、日本でも注目される職業です。この分野はAIを活用する各業界で革新をもたらすポテンシャルがあります。
プロンプトエンジニアのキャリアパスはあるの?
プロンプトエンジニアは、AIモデルに対する指示やプロンプトの作成・改善に特化した専門家であり、これらのスキルはAIチャットボットなどの効率的な運用に不可欠です
プロンプトエンジニアとしての経験は他のキャリアパスにも応用できます。例えば、AIシステム開発を手がけるAIエンジニアや、ビジネスアナリティクスに関わるデータアナリスト、高精度なデータ分析モデルの構築を行うデータサイエンティストなど、多様な分野へのステップアップが可能です。
プロンプトエンジニアになるには?
プロンプトエンジニアへのキャリアパスを検討する際のステップは、以下のようになります。
・スクールに行く
・本で学習する
・プロンプトエンジニアリングのスキルを実践する
・必要となる技術を学ぶ
・資格を取得する
・ポートフォリオの作成
・職務経験を積む
・スクールに行く
もし、あなたがこの分野で活躍したいと考えているなら、スクールで学ぶことを強くお勧めします。
まず、スクールでは体系的かつ実践的なカリキュラムが用意されています。プロンプトエンジニアリングの基礎から応用までを網羅し、最新のトレンドや技術も学ぶことができます。また、実際のプロジェクトを通じて、現場で必要とされるスキルを身につけることができます。
現在国が生成AIに力を入れているということもあり、支援金がでるスクールがほとんどです。
実質無料~払った分のいくつかが返ってくるなど、さまざまです。
お得に通うなら今しかありません!以下ではおすすめのAIスクールを紹介しています。
本で学習する
書籍によるプロンプトエンジニアリングの自習 プロンプトエンジニアリングは、高度な技術知識が必要な分野で、基礎から応用までの知識を身につけるために書籍を利用する方法が推奨されます。
<書籍学習のメリット>
・個人のペースで進められる学習スタイル ・専門的な講座よりも経済的 ・実践的なケーススタディやプロジェクト関連の知識が得られる ・移動中やインターネットがない環境でも学習が可能
自己学習を行う際には、自主性と積極的な学習姿勢が不可欠ですが、適切な書籍を選べば、プロンプトエンジニアリングの幅広い知識と技術を身につけることが可能です。ただし、2023年10月現在、プロンプトエンジニアリングに特化した書籍の選択肢は限られています。特に、日本語の書籍が少ないことが課題です。
まずは生成AIを代表するChatGPTの書籍でプロンプトを学習するのは大いにアリだと思います。
詳しくは下記記事をご覧ください。
プロンプトエンジニアリングのスキルを実践する
ChatGPTを含むさまざまなAIツールを利用して、実際にプロンプトを作成し、実験してみましょう。
プロンプトエンジニアのキャリアへの道は、実践から始まります
複数のツールを試し、それぞれの特性を理解することが大切です。
最初に行うべきは、実際に生成AIを用いてプロンプトを作り、試すことです。「実践あるのみ」という言葉が示すように、ChatGPTを始めとしたAIツールを駆使してプロンプトを作成し、実際にどのような応答が返ってくるかを観察しましょう。
おすすめのAIツールは、下記です。
・ChatGPT
・Prompt Maker
・教えてAIbyGMO
必要な技術を学ぶ
自然言語処理やプログラミングのスキルを身に付けることが、プロンプトエンジニアリングには不可欠です。オンラインコースや専門学校を通じて、基礎から応用まで学んでいきましょう。
プロンプト作成の初手としては、単純ながらも明確な目的を持ったプロンプトを設定し、徐々にその複雑性を高めていくことが肝心です。また、他の開発者のプロンプトやコミュニティからインスピレーションを得たり、フィードバックを活かしたりすることもスキルアップに繋がります。
プロンプトエンジニアにとっては、自然言語処理(NLP)の知識とプログラミングスキルが不可欠です。特にPythonは、多くの言語モデルがこの言語をベースにしているため、プロンプトエンジニアリングにおいて重宝されます。
おすすめの学習リソースとしては、Udemyです。
下記記事に詳細が記載されていますので是非、ご覧ください。
資格を取得する
資格自体は必須ではありませんが、Pythonやディープラーニング、AIエンジニアリングに関連する資格を取得することで、体系的な学習とキャリアの信頼性向上が期待できます。
プロンプトエンジニアリング分野での資格取得の重要性 プロンプトエンジニアリングは、専門技術を持つエンジニアにとって重要な分野です。この分野における資格は、エンジニアの能力と知識を証明し、業界内での競争力を向上させるのに役立ちます。代表的なプロンプトエンジニアリング資格には以下のようなものがあります。
<主なプロンプトエンジニアリング資格>
・Certified Prompt Engineer™(Blockchain Council) ・GSDC認定プロンプトエンジニアプログラム(Global Skill Development Council) ・Prompt InstituteのAI認証 ・Prompt Engineer Certification(Prompt Institute) ・G検定(データ分析関連) ・Python3エンジニア認定試験(基礎、データ分析) ・プロンプトエンジニアリング専門試験
ただし、プロンプトエンジニアリングは比較的新しい領域であり、特定の資格が絶対必要というわけではないことを理解しておくべきです。資格は基本的な知識と技能を提供しますが、実務経験が最も重要です。
最近ではAIパスなど、様々なAI検定試験が出てきました。
まだ受験者数も少なく、資格として持っていると優位になることも多いためおすすめです。
面接時のスキル可視化を目的とした技能認定資格『文章生成AI能力検定』『画像生成AI能力検定』受験受付開始
ポートフォリオの作成
実際に手がけたプロジェクトや成果をまとめたポートフォリオを作成し、技術力と実績を示すことが重要です。
職務経験を積む
ポートフォリオが整ったら、プロンプトエンジニアまたはそれに関連する職種への求人に応募し、実務経験を積みましょう。求人は数が限られている可能性があるため、ITエンジニアやAIエンジニアのポジションを含めた広い視野での探求が推奨されます。
プロンプトエンジニアの求人探し&実力試しにおすすめのサイト
「プロンプトエンジニア」としてのキャリアをスタートするためには、適切な求人を見つけることが不可欠です。そこで、プロンプトエンジニアを目指す方々のために、おすすめの転職サイト5選をピックアップしました。
これらのサイトは、テクノロジー業界に特化したものから、幅広い業界をカバーするものまで様々ですが、それぞれが独自の特徴を持ち合わせております。各転職サイトの特徴や利点、そしてプロンプトエンジニアとしての求人を見つけるためのヒントを提供します。
まずは、自分の実力試し!プロンプトを売って稼ごう!
PromptWorks(プロンプトワークス)は、様々な分野の専門家によって作られるAIプロンプトの売買ができます。
AI未経験者でも販売ができるのでプロンプトエンジニアとしての良い練習の場にもなるでしょう。
AI技術の発展に貢献し、未来のテクノロジーを形作ることが可能なプラットフォームであり、プロンプトエンジニアとして活動することで、個人の知識と経験がAIの未来を切り開くカギとなるとされています。
また、このプラットフォームでは、70種類以上のカテゴリーが提供され、専門的な知識を活かしてAIの力を引き出すプロンプトの作成が求められています。プロンプトワークスは、その多様性と専門性の高さにより、AI分野での新たな可能性を切り開く重要な役割を担っています。
プロンプトワークスのメリットは下記の通りです。
・AI学習の機会:AI技術に関する基礎知識を身につける絶好の機会。
・専門知識の応用:既存の専門知識を活かし、新たな分野でのキャリアを構築。
・技術スキルの向上:AIとの対話を通じて、技術的なスキルを磨く。
・市場のニーズ理解:AIの市場ニーズと応用分野を深く理解。
詳細は、PromptWorksのウェブサイトでご確認いただけます:プロンプトワークス
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、日本で信頼されている転職サービスの一つであり、プロンプトエンジニアとしての転職においても非常に役立つ選択肢です。
このサービスの最大の特徴は、多岐にわたる業界との深いつながりと、各業界の専門知識を有するキャリアアドバイザーの存在です。
リクルートエージェントでプロンプトエンジニアの求人を探すメリット
・専任のアドバイザーによる一対一のサポート
・様々な業態のプロンプトエンジニア職の求人に出会える
このサービスの利用者は、専任のアドバイザーによる一対一のサポートを受けることができます。これにより、あなたのキャリア目標やスキルセットに最も適した求人を見つけることが可能になります。また、プロンプトエンジニアとしての経験や専門性を活かせるポジションの見極め、面接準備、履歴書のブラッシュアップなど、転職活動の全過程で役立つアドバイスを提供してくれます。
リクルートエージェントは、プロンプトエンジニアの求人を探している方にとって、その専門知識、幅広い業界ネットワーク、そして個別のキャリアサポートを通じて、理想の転職を実現するための強力なパートナーとなるでしょう。
プロンプトエンジニアについてまとめ
プロンプトエンジニアリングは、人工知能や機械学習モデルに対する効果的なプロンプト(指示や質問)を設計し、これらの技術を最適に活用するための分野です。この専門領域は、AIの潜在能力を引き出し、より精度の高い出力を実現するために重要です。プロンプトエンジニアは、技術的な知識と創造性を組み合わせて、AIシステムとの対話方法を改善し、具体的な問題解決やタスク実行を支援します。
この分野での専門知識を深めるためには、専門的なコースや資格取得、独学による書籍学習が有効です。資格は技能と知識を証明し、ポートフォリオの構築は実務経験とスキルを示す手段となります。また、書籍を通じた自習は、個々のペースに合わせて深い学びを提供し、実践的な知識を身に付けることができます。
プロンプトエンジニアリングは、AIの発展と共に重要性を増している分野であり、この領域での専門性は今後も引き続き求められるでしょう。そのため、AIとその応用に興味がある人にとって、この分野への理解を深めることは、将来的なキャリア機会を広げる上で非常に有益です。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版(【全国学校図書館協議会選定図書】)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年