こちらをご覧ください。これ、ワンピースのナミが瞬時に服を着替えています。
Outfit Anyoneより引用
描いたのではなく、なんとAIです。
そしてなんと、これ、リアルな人間でもできます。
=モデルがAIに代替される時代が来るという事です。エグイですよね・・・。
今日はそんなやばいファッションAIツール「Outfit Anyone」について使い方から何者なのか
解説していきたいと思います。
この記事はこんな人におすすめ
・AIに試着させて、欲しい服の雰囲気を掴みたい
・ファッションの領域で新しいビジネスを考えている企業経営者
・Outfit Anyoneがすごいと聞いたけど何ができるのか知りたい
Outfit Anyoneとは?
Outfit Anyoneは、アリババが開発中のAIによる着せ替え技術です。このシステムは人間が服を試着するのと同じように、仮想空間で服を「試着」し、それがどのように見えるかを示す画像を生成することができます。オンラインショッピングにおいて、実際に服を着ることなく、衣服が人にどのように見えるかを顧客にPRすることができます
Outfit Anyoneはまだ開発中ですがもしこれが本格利用されるとなると下記のような使われ方がされると考えます。
・アパレルサイトや雑誌の見本を生成
→新作の服をAIに着させる事で人件費削減はもちろん、制作費の削減に。
・オリジナルアニメキャラの着せ替え
→アニメーターのコストを抑えアニメーション作成に集中できる
・バーチャル試着をユーザーができる。
→各体型、身長、顔に合わせたAIが欲しい服をどんな場所でも試着させる事ができ購買意欲を高められる
Outfit Anyoneはどこが開発したの?
アリババが、画期的な技術「Outfit Anyone」を発表しました。この技術を使用すると、モデルの写真と衣服の画像を組み合わせることで、モデルがその服を着ているかのような写真を自動的に生成できます。
具体的な詳細はまだ明らかにされていませんが、電子商取引業界ではこの技術の導入を熱望しており、その実用化に向けた動向が注目されています。
アリババの「Outfit Anyone」技術は、モデルの静止画と服の画像を利用して、まるでモデルがその服を着ているかのような画像を生成することができます。さらに、モーションデータを統合することで、モデルが踊るような動きを表現することも可能です。この技術の進化により、アパレル業界におけるプレゼンテーションや商品展示の方法に大きな変革がもたらされる可能性があります。
Outfit Anyoneの仕組みについて
Outfit Anyoneより引用
Outfit Anyoneについて作成者はこのように言っています。
私たちのアプローチの中心である条件付き拡散モデルは、モデル、衣類、およびテキストプロンプトの画像を処理し、衣類の画像を制御要因として使用します。このネットワークは内部で、モデルと衣類のデータを独立して処理するために二つのストリームに分かれます。これらのストリームは融合ネットワーク内で合流し、衣類の詳細をモデルの特徴表現に埋め込むことを容易にします。この基盤の上で、私たちは「Outfit Anyone」を確立しました。これは、初期の試着イメージを生成する「Zero-shot Try-on Network」と、出力画像の衣服と肌のテクスチャを詳細に強化する「Post-hoc Refiner」の二つの主要要素で構成されています。
・画像エンコーダ(Image Encoder)
・クロスアテンションとセルフアテンション(Cross-Attention and Self-Attention)
・条件付き拡散モデル(Conditional Diffusion Model)
・テキストエンコーダ(Text Encoder)
・ゼロショット試着ネットワーク(Zero-shot Tryon Network)
・事後精錬器(Post-Hoc Refiner)
初期の試着イメージを生成する「Zero-shot Try-on Network」と、出力画像の衣服と肌のテクスチャを詳細にする「Post-hoc Refiner」の二つの主要要素で構成されています。
Outfit Anyoneはもう使える?使い方は?
はい、Outfit Anyoneは2023年12月14日からベータ版がリリースされもう使えるようになりました。
革新的なAI技術を用いた着せ替え体験ができる「Outfit Anyone」は現段階では、人物の画像はアップロードできずプリセットのモデルのみ使用可能ですが、服の画像は自由にアップロードして試着させることが可能です。
Outfit Anyoneは無料で便利ですが現在かなりアクセスが集中しているため使うのに時間がかかります。使い方は下記の通り。
①Outfit Anyoneにアクセス
②モデルを決める(現在はデフォルト設定です)
③上半身の服をアップロード
④下半身の服をアップロード
⑤Runを押下
①Outfit Anyoneにアクセス
アクセスすると全体のUIは下記の通りです。
モデルを何にするか、上半身を何着せるか、下半身を何着せるかを決めて
後はAIに作ってもらいます。
②モデルを決める(現在はデフォルト設定です)
③上半身の服をアップロード
実際にユニクロの画像を拝借します。
毎年夏になると人気の「エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ(5分袖)」です。
ユニクロより引用
上半身のアップができました。次は下半身ですね。
④下半身の服をアップロード
ここでもユニクロにお世話になります。
本当ユニクロの素材ってすごいなって思います。いつ見ても。
ブラッシュドジャージーフレアスカート(丈標準80cm~84cm)を使用
ユニクロより引用
準備は整いました!
一応念のためお伝えすると綺麗に試着させたいので背景を透過させてます。
おすすめの背景透過ツールは下記です。
⑤Runを押下
Runを押下したら着せ替えが始まります。
※現在かなり重いので今の段階ではフル活用は難しそうです。
右側がクルクル回りだしたら着せ替えが始まっています!
果たして結果は・・・・
えぐくないですか!?wこれもうモデル要らないじゃないですか・・・。
何がすごいって、よく見てもらえばわかりますがスカートのツヤ感をしっかり維持できていること。
本当にユニクロが一番にこの技術に手を出してきそうな匂いがプンプンしますw
Outfit AnyoneとMagicAnimateを組み合わせてみた。
MagicAnimateはTikTokのByteDanceが静止画を映像化するMagicAnimateという技術を公開されたことで、特にTiktokerの皆様は注目しているサービスです。
MagicAnimateを活用すると下記のような動画が作れます!w
MagicAnimateの細かい使い方は下記をご覧ください。
先ほどできたモデル画像をMagicAnimateに取り込んでみました。
さてどんな動画が作成されるか・・・
これは・・・w見なかったことにします・・・・。ただしっかり服装を身に着けて走っている所をみるとポテンシャルは感じます。
Outfit Anyone + Animate Anyoneを使えば本格的なモデル動画も!
Outfit AnyoneとAnimate Anyoneの統合は、ファッション界とアニメーション界を拡大させるエキサイティングな進展になると考えています。
Animate Anyoneの技術を利用することで、キャラクターにさまざまな衣装を着せ替えるだけでなく、そのキャラクターが動いているビデオまで作成することができます。これは静止画像だけでなく、動きのあるビジュアルコンテンツの作成に革命をもたらす可能性があります
例えば下記をご覧ください。これは有名なワンピースのルフィがミホーク(わからない方はググってください)のキャラの服を着て、かつ踊るという技術を実現してます。
Outfit Anyoneより引用
こうした技術の発展により下記のような盛り上がりがあると考えられます。
①アニメが動くバーチャルファッションショーの実現
「Outfit Anyone」技術を活用することで、モデルやキャラクターが動きながら衣装を変える様子を動画で捉えることが可能です。これにより、オンラインファッションショーに新たな風を吹き込み、デザイナーやブランドが世界中の視聴者に対して、リアルタイムで自らのコレクションを紹介する斬新な方法が実現します。
②インタラクティブなエンターテインメント体験
ゲームやバーチャルリアリティの分野においても、「Outfit Anyone」は大きな影響を与えます。ユーザーはキャラクターの衣装を自由に変更し、リアルタイムでその動きを確認することができます。
特に、自分のアバターをカスタマイズする際には、より深い没入感を提供し、ユーザー体験を豊かにします。
Outfit Anyoneの料金は?
Outfit Anyoneの料金はまだ発表されていませんが、今のところ無料で使えるというのが現状です。
しかしこれだけSNSでも話題になっている事から有料化する事は間違いないでしょう。
Outfit Anyone まとめ
「Outfit Anyone」は、伝統的なスタイルから斬新なエクセントリックなファッションに至るまで、多様なスタイルに対応する柔軟性を備えています。これにより、どんなユニークなスタイルでも実際に試着してみることができるようになります。ファッションデザイナーも、この技術を利用して、独創的なデザインコンセプトを顧客に提示することが可能です。
このように、Outfit Anyoneはファッション業界やエンターテイメント分野における革新的な応用が期待されています。将来のショッピング体験やビジュアルコンテンツの制作において、画期的な変化をもたらす可能性があります。
今後に注目です!
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版(【全国学校図書館協議会選定図書】)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年