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Photoshopの新AI機能「生成拡張」がすごい。使い方解説

画像生成

Photoshopユーザーの皆さん、お待たせしました。Adobe社が画期的な新機能「生成拡張」をリリースし、クリエイティブな作業がさらに効率的になりました。この記事では、Photoshopの最新AI機能「生成拡張」について詳しく解説し、その驚くべき可能性を探ります。

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AI監修者兼ライター
きょろ
AIツール専門家
資格証アイコン 所有資格:Google AI Essentials
AIツールレビュー数100以上。AIワークスタイルのオウンドメディア立ち上げ~AI関連の記事執筆を通じて、「実際に使ってみて、本当に良いAIツールを届ける」という信念のもと、AIで日本が盛り上がることを夢見るアラサー

この記事はこんな人におすすめ

・Photoshopで使えるAI機能が気になる
・画像の余白をAIで埋めたい

Photoshopとは?

Photoshopより引用

Photoshopは、Adobe社が開発した世界最高峰の画像編集ソフトウェアです。1990年の登場以来、デジタルイメージング業界のスタンダードとして君臨し続けています。プロのグラフィックデザイナーから写真愛好家まで、幅広いユーザーに支持されているこのソフトウェアは、常に革新的な機能を追加し、進化し続けています。

Photoshopの特徴は、その多機能性と高度なツールセットにあります。レイヤー機能、選択ツール、フィルター、調整レイヤーなど、画像編集に必要なあらゆる機能を備えています。また、近年ではAI技術を積極的に取り入れ、ユーザーの作業効率を飛躍的に向上させています。

Photoshopで使えるAI機能について

Photoshopは、AIを活用した様々な機能を提供しています。これらの機能は、クリエイターの作業を大幅に効率化し、より創造的な表現を可能にしています。

コンテンツに応じた塗りつぶし
この機能は、選択した領域を周囲の画像に基づいて自然に埋めることができます。例えば、写真から不要なオブジェクトを削除する際に、その跡を周囲の背景に合わせて自然に補完します。

スカイリプレイスメント
空の部分を自動的に検出し、別の空の画像と置き換えることができます。風景写真の雰囲気を一変させるのに役立ちます。

ニューラルフィルター
肌のスムージング、年齢変更、表情変更など、高度な画像加工を簡単に行えます。

選択と塗りつぶし
複雑な形状のオブジェクトでも、AIが自動的に認識して選択します。髪の毛や葉っぱなど、細かい部分の選択が格段に楽になりました。

そして、最新のAI機能として登場したのが「生成拡張」です。この機能は、Photoshopの使い勝手を大きく向上させ、クリエイターの作業効率を飛躍的に高めることが期待されています。

Photoshopの新AI機能「生成拡張」の使い方

「生成拡張」は、Adobe Fireflyの技術を活用した画期的な機能です。この機能を使うと、画像をシームレスに拡張することができます。つまり、既存の画像の外側に新しい要素を自然に追加できるのです。

使い方は非常に簡単です。今回は以下のゴリラがリンゴを持っている画像を使っていきます。

以下のステップで「生成拡張」を利用できます:

・ツールパネルから「切り抜きツール」を選択します。

塗り「生成拡張」機能を選択


・カンバスサイズを拡大します。

もう一度切り抜きツールボタンをもう一度押下するとプロンプト入力画面がでてきます。

プロンプトは無しでも大丈夫です。そのまま「生成」ボタンを押下してみましょう。

すごすぎません?これw

バリエーションも選択できます。

    これだけで、AIが自動的に画像を拡張してくれます。プロンプトを入力しなくても、AIが画像の内容を理解し、自然な拡張を行います。

    この機能は、様々なシーンで活用できます。例えば:

    風景写真の拡張
    狭い構図で撮影した風景写真を、より広々とした印象に変えることができます。AIが周囲の環境を自然に補完してくれるので、まるで広角レンズで撮影したかのような効果が得られます。

    人物写真の補完
    頭が切れていたり、腕が見切れていたりする人物写真を、自然に補完することができます。これまで使えなかった写真も、生成拡張機能を使えば見事に蘇らせることができるのです。

    実際に人間の画像も補完してみます。

    できました!これすごくないですか?w

    商品画像の背景拡張
    Eコマースサイトなどで使用する商品画像の背景を拡張することができます。商品を中心に配置しつつ、周囲の空間を自由に調整できるので、レイアウトの自由度が大幅に向上します。

    ポスターやバナーのデザイン調整
    既存のデザインを基に、サイズや比率を変更する際に便利です。例えば、縦長のポスターデザインを横長のバナーに変更する際、AIが自然に背景を拡張してくれます。

    実際に使ってみると、その精度の高さに驚かされます。特に、複雑な髪型や細かな模様のある服装などでも、違和感なく拡張できることが多いです。

    ただし、完璧というわけではありません。例えば、人物の腕を大きく拡張する場合、不自然に長くなってしまうこともあります。このような場合は、生成された結果を基に手動で調整を加える必要があるでしょう。

    Photoshopの新AI機能「生成拡張」は無料で使える?

    残念ながら、「生成拡張」機能は無料では使用できません。この機能を利用するには、Adobe Creative Cloudの有料サブスクリプションが必要です。

    具体的には、以下のプランで「生成拡張」機能を利用できます:

    1. Photoshop単体プラン
    2. Photography プラン(Photoshop + Lightroom)
    3. Creative Cloud コンプリートプラン

    各プランの料金は以下の通りです:

    プラン名月額料金(税込)
    Photoshop単体2,480円
    Photography1,280円
    Creative Cloud コンプリート6,380円

    なお、学生・教職員向けの特別プランもあり、大幅な割引が適用されます。

    また、Adobe社は30日間の無料トライアルも提供しています。新機能を試してみたい方は、この機会を利用するのも良いでしょう。

    ただし、現時点では「生成拡張」機能で作成された画像の商用利用は認められていません。Adobe社は将来的に商用利用を可能にする予定ですが、具体的な時期は明らかにされていません。

    まとめ

    Photoshopの新AI機能「生成拡張」は、クリエイターの作業効率を大幅に向上させる画期的なツールです。簡単な操作で画像をシームレスに拡張できる本機能は、これまで「ちょっと面倒」だった作業を劇的に簡略化します。

    特に、以下のような場面で「生成拡張」の威力を発揮します:

    • 見切れた人物写真の補完
    • 風景写真の構図調整
    • デザインレイアウトの微調整
    • 商品画像の背景拡張

    ただし、現時点では完璧ではありません。特に人物の体の一部を大きく拡張する場合など、不自然な結果になることもあります。そのため、AIの生成結果を基に、必要に応じて手動での調整を加えることが重要です。

    また、商用利用については現在制限があるため、注意が必要です。Adobe社は将来的に商用利用を可能にする予定ですが、それまでは個人的な用途や学習目的での使用に留めておくべきでしょう。

    「生成拡張」機能は、Photoshopの進化を象徴する革新的な機能です。AIの力を借りることで、クリエイターはより創造的な作業に集中できるようになります。今後のアップデートでさらなる進化が期待される本機能は、デジタルイメージング業界に新たな可能性をもたらすことでしょう。

    Photoshopユーザーの皆さん、ぜひこの新機能を試してみてください。きっと、あなたのクリエイティブワークに新たな風を吹き込んでくれるはずです。

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