Googleが新たに発表したAIリサーチ支援機能「Deep Research」が話題を呼んでいます。
最近ではChatGPT Researchが話題になりましたが、従来のウェブ検索を革新する可能性を秘めたこの新機能について、詳しく解説していきます。
この記事はこんな人におすすめ
・Deep Researchを日本でも使う方法を知りたい
Deep Research とは
Deep ResearchはGemini Advancedに搭載された革新的なAIリサーチ支援機能です。ユーザーの質問に基づいて自動的に多段階のリサーチプランを作成し、ウェブ上から関連情報を収集・分析して包括的なレポートを生成します。
このシステムの特徴は、Googleの高度な検索技術とGeminiモデルの推論能力を組み合わせた点にあります。特に100万トークンのコンテキストウィンドウを活用することで、大量のデータを同時に処理し、正確で詳細なレポートの作成を実現しています。また、生成されたレポートはGoogle Docsへのエクスポートに対応しており、情報の保存や共有も容易に行えます。
Deep Research は日本で使える?
現時点(2024年12月)でのDeep Researchは、Gemini Advancedのウェブブラウザ版でのみ提供されており、言語は英語のみに対応しています。
日本からの利用は可能ですが、Googleアカウントの言語設定を英語に変更する必要があります。(使い方は後述)なお、2025年初頭にはモバイルアプリ版のリリースも予定されており、将来的には日本語を含む多言語対応も期待されています。
Deep Research の料金
Deep Researchの利用には、Gemini Advancedの契約が必須となります。月額約3000円($20/月)のサブスクリプション料金でDeep Researchを含むすべての高度な機能が利用可能です。追加料金は発生しないため、既存のGemini Advanced契約者は追加コストなしで新機能を活用できます。
Gemini Advancedを試したことがない方は1か月トライアルも可能です。
これを機にトライアルから試してみてはどうでしょうか。
Deep Research の使い方
Deep Researchの利用は非常に直感的です。まず、Googleアカウント(クリック)の言語設定を英語に変更し、Gemini Advancedにアクセスします。
言語設定のやり方は以下の通り。
- Google アカウントにログインします。
- 左側の [個人情報] をクリックします。
- [ウェブ向けの全般設定] で [言語] 編集アイコン をクリックします。
- 使用する言語を検索して選択します。
- [選択] をクリックします。
- 複数の言語を使用する場合は、[他の言語を追加] をクリックします。
Englishを押下
United Statesを選択
保存を押下
これで準備は完了です。
Gemini Advancedに戻ると、英語になっています。
さらにモデル選択ドロップダウンから「1.5 Pro with Deep Research」が追加されています。
これを選択し、リサーチしたいトピックを英語で入力します。
例えば「日本でのコンテンツSEO対策に必要な変数を調べてまとめて」とプロンプトを作成してみました。
Investigate and summarize the variables necessary for content SEO measures in Japan
以下のような感じで、目次と根拠サイトを前出ししてくれます。
すごいのが31サイトを調査してくれたこと・・・エグ
「Start Research」をクリックすると、AIが自動的に情報収集と分析を開始し、数分後には整理された形式でレポートが生成されます。実際に調べてもらいましたが、4分ほどかかり、かなりしっかり調べてもらっているという印象を受けました。
アウトプットの概略はこちらです。
生成されたレポートは、元の情報源へのリンクが付与されており、より詳細な情報へのアクセスも容易です。また、Google Docsへのワンクリックエクスポートにより、レポートの保存や共有も効率的に行えます。
ドキュメントを開くを押下します。
Deep Researchで実際に調べてくれた文章のdocxはこちらから見れます。
システムはユーザーの入力に基づいてリサーチプランを自動生成します。このプランはユーザーが必要に応じて編集可能で、より焦点を絞った調査が必要な場合にカスタマイズできます。
まとめ
Gemini Deep Researchは、AIによる自動リサーチの新時代を切り開く革新的なツールです。ビジネスリサーチから学術研究まで、幅広い用途での活用が期待されています。現時点では英語での利用に限定されていますが、その高度な分析能力と効率的なレポート生成機能は、従来のリサーチ作業を大きく効率化する可能性を秘めています。
今後の多言語対応やモバイルアプリ展開により、さらに多くのユーザーがこの先進的な機能を活用できるようになることで、情報収集や分析作業の在り方が大きく変わることが予想されます。Deep Researchは、AIが人間の知的活動を支援する新たな可能性を示す重要な一歩といえるでしょう。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版(【全国学校図書館協議会選定図書】)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年