人工知能技術の進歩により、画像生成AIの分野も急速に発展しています。
その中でも、ConoHa AI Canvasは注目を集めているサービスの一つです。Stable Diffusion XLを簡単かつ安価に利用できるこのプラットフォームは、クリエイターやビジネス関係者にとって非常に魅力的なツールとなっています。
Stable Diffusionは本当にわかりづらい!でもあんなクオリティの高い画像を作成したい!
そんな方におすすめです。
本記事では、ConoHa AI Canvasの特徴や使い方、料金体系などについて詳しく解説していきます。
この記事はこんな人におすすめ
・Stable Diffusion XLわけわからないけど使いたいと思っていた
『ConoHa AI Canvas』とは?
ConoHa AI Canvas
ConoHa AI Canvasは、GMOインターネットグループが提供する画像生成AIサービスです。Stable Diffusion XLをベースにしており、高品質な画像生成が可能です。このサービスの最大の特徴は、「知識不要でStable Diffusionがはじめられる!」専門的な知識がなくても簡単に利用できる点にあります。
ConoHa AI Canvasは、テキストプロンプトを入力するだけで、ユーザーの要望に沿った画像を生成することができます。例えば、「夕日に染まる富士山」や「未来的な都市景観」といったプロンプトを入力すると、AIがそれに基づいた画像を作成します。
ConoHa AI Canvasの開発背景には、AIテクノロジーの民主化という理念があります。高度な画像生成技術を、より多くの人々が手軽に利用できるようにすることで、創造性の幅を広げることを目指しています。
Stable Diffusionと他の画像生成AIツールの違いについて
Stable Diffusionと他の画像生成AIツールの違いは以下の通りです。
- オープンソース: Stable Diffusionのソースコードは公開されており、自由にカスタマイズや改良が可能です。
- ローカル実行: 適切な環境があれば、ユーザーの端末で直接動作させることができます。
- カスタマイズ性: 多様な派生モデルが存在し、用途に応じて選択できます。
- 制約の少なさ: 比較的自由度が高く、多様な表現が可能です。NGワードの影響も少ないです。
- 独立性: Stability.AIによる急な仕様変更やサービス停止の心配が少ないです。
- 技術要件: 利用にはそれなりのマシン環境が必要で、初心者には設定が難しい場合があります。
- サポート: 商用AIと比べて、公式のサポートが限られている可能性があります。
- 学習曲線: 効果的に使いこなすには、より多くの知識と経験が必要かもしれません。
- 品質保証: 派生モデルの品質は様々で、一貫した結果を得るのが難しい場合があります。
- 法的リスク: オープンな性質上、著作権や倫理的な問題に注意を払う必要があります。
特に技術要件が難しく、うまく使えずに挫折するというのが現状ありました。その点を解決するのが「ConoHa AI Canvas」です。
『ConoHa AI Canvas』の機能
ConoHa AI Canvasには、多くの特長と機能があります。以下に主なものを詳しく説明します。
機能 | 説明 |
---|---|
基盤モデル | Stable Diffusion XL |
WebUI | AUTOMATIC1111 |
対応モデル | StableDiffusion 1.5 / 2.0 / 2.1 / XL |
ストレージ | エントリープラン: 30GB スタンダードプラン: 100GB アドバンスプラン: 500GB |
txt2img | テキストから画像を生成 |
img2img | 既存の画像を元に新たな画像を生成 |
Mov2Mov | 拡張機能のインストールで利用可能 |
プリインストールCheckpointモデル | なし ※1 |
利用可能ユーザー | 1人 |
ファイルマネージャー | あり |
拡張機能のインストール | 可能 ※2 |
プロンプトの日本語入力 | 拡張機能のインストールで利用可能 |
UI日本語化 | 拡張機能で利用可能 |
WebUI自動終了 | あり ※3 |
※1 Checkpoint モデルファイルは、お客様ご自身で入手およびインストールを行ってください。商用利用はCheckpointモデルファイルにより異なります。
※2 標準実装以外の拡張機能も任意に追加して利用可能です。
※3 自動終了のタイマーは15分~180分で設定変更可能です。
高品質な画像生成
ConoHa AI Canvasは、Stable Diffusion XLをベースにしているため、非常に高品質な画像を生成することができます。解像度も高く、細部まで美しく仕上がるのが特徴です。
ConoHa AI Canvasより引用
ConoHa AI Canvasより引用
直感的なユーザーインターフェース
専門知識がなくても簡単に操作できるよう、ユーザーインターフェースが設計されています。テキストプロンプトの入力欄、生成オプションの選択肢、生成された画像の表示エリアなどが分かりやすく配置されています。
多様なスタイルオプション
写実的なスタイルから抽象的なアートまで、様々なスタイルの画像を生成することができます。また、特定のアーティストや時代のスタイルを模倣することも可能です。
画像編集機能
生成された画像に対して、簡単な編集を加えることができます。明るさやコントラストの調整、フィルターの適用、トリミングなどの基本的な編集機能が用意されています。
バッチ処理機能
複数の画像を一度に生成することができるバッチ処理機能も搭載されています。これにより、効率的に多くのバリエーションを作成することが可能です。
APIの提供
開発者向けにAPIも提供されており、ConoHa AI Canvasの機能を他のアプリケーションやサービスに組み込むことができます。
日本語対応
日本の企業が開発しているサービスであるため、日本語のサポートが充実しています。インターフェースやヘルプドキュメントなども日本語で提供されています。
定期的なアップデート
AIモデルや機能の改善が定期的に行われており、常に最新の技術を利用することができます。
これらの特長と機能により、ConoHa AI Canvasは幅広いニーズに対応することができます。例えば、広告やマーケティング素材の作成、ウェブサイトやアプリのデザイン、書籍や雑誌の挿絵、ゲームのコンセプトアート、さらには個人的な創作活動など、様々な場面で活用することができます。
『ConoHa AI Canvas』の料金
ConoHa AI Canvasより引用
ConoHa AI Canvasの料金体系は、ユーザーのニーズに合わせて柔軟に設計されています。基本的には、生成する画像の枚数や解像度、利用頻度などによって料金が変動します。
各プランの具体的な料金は、ConoHa AI Canvasの公式ウェブサイトで確認することができます。また、定期的にキャンペーンや割引が実施されることもあるので、最新の情報をチェックすることをおすすめします。
料金面での大きな特徴として、ConoHa AI Canvasは他の類似サービスと比較して、比較的安価に利用できる点が挙げられます。特に、高品質な画像生成が可能なStable Diffusion XLをベースにしているにもかかわらず、コストパフォーマンスが高いことが評価されています。
さらに、GMOインターネットグループという日本の大手IT企業が運営しているため、安定したサービス提供と、日本語によるサポートが期待できます。これらの点も、料金に見合った価値として考慮に入れる必要があるでしょう。
『ConoHa AI Canvas』の使い方
ConoHa AI Canvasの基本的な使い方は非常にシンプルですが、より効果的に利用するためにはいくつかのコツがあります。ここでは、step by stepで使い方を解説するとともに、上級者向けのテクニックも紹介します。
1. アカウントの作成とログイン
まず、ConoHa AI Canvasの公式ウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成します。メールアドレスと基本的な情報を入力するだけで簡単に登録できます。アカウント作成後、ログインしてサービスを利用開始します。
申し込みを押下
アドレス、パスワードを入力して、「次へ」を押下
2.開発環境の準備をする
ログイン後、「AI」というボタンを押下します。
「WebUI起動」を押下
ユーザーネームとパスワードを設定します。(セキュリティ対策のため一時的な設定をするためのものです。)
先ほど設定したユーザーネームとパスワードを設定します。
この画面になれば準備が完了です。
※補足:日本語に設定する方法
「Settings」を押下します。
左メニューのUser Interfaceを押下
「None」を押下
「ja_JP」を押下
Apply settingsを押下
Reload UIを押下
再び、ログイン画面が出てくるので入りなおします。
UIが日本語表示になりました。
3. プロンプトの入力
画面上部にあるテキストボックスに、生成したい画像の説明(プロンプト)を英語で入力します。例えば、「dogs」や「robot,apple」などです。プロンプトは日本語でも英語でも入力可能ですが、より詳細な結果を得るためには英語での入力がおすすめです。
Prompt・・・入れたい要素
Negative prompt・・・排除したい要素
下にスクロールすると画像の品質を調整できます。
右上の「生成」を押下すると画像が生成されます。
ボタンをクリックします。AIが処理を開始し、数秒から数十秒程度で画像が生成されます。
上級者向けテクニック
- スタイルミックス: 複数のスタイルを組み合わせることで、独特な雰囲気の画像を生成することができます。例えば、「写実的な風景画 + アニメ調のキャラクター」などです。
- シードの活用: 生成された画像のシード値(乱数の種)を記録しておくことで、同じ画像を再現したり、微調整を加えたりすることができます。
- バッチ処理: 同じプロンプトで複数の画像を一度に生成し、その中から最適なものを選ぶことができます。
- 画像からの生成: 既存の画像をアップロードし、それをベースに新しい画像を生成することも可能です。これにより、特定のスタイルや構図を維持しつつ、新しい要素を追加することができます。
- プロンプトの組み立て: プロンプトの順序や重み付けを工夫することで、より意図した結果を得やすくなります。重要な要素を前に置いたり、括弧を使って重み付けを行ったりします。
- レイヤー機能の活用: 複数の画像を重ね合わせることで、より複雑な構図や効果を作り出すことができます。
- APIの利用: プログラミングスキルがある場合、APIを利用して自動化や他のシステムとの連携を行うことができます。
これらのテクニックを駆使することで、ConoHa AI Canvasをより効果的に活用することができます。ただし、最初は基本的な使い方から始め、徐々に高度なテクニックを試していく
『ConoHa AI Canvas』は商用利用可能?注意点について
ConoHa AI Canvasは非常に便利なツールで商用利用は可能です!しかし利用する際にはいくつかの注意点があります。
ConoHa AI Canvasの利用規約はこちらから
『ConoHa AI Canvas』まとめ
ConoHa AI Canvasは、Stable Diffusion XLを簡単に利用できる画期的なサービスです。以下にその主な特徴と利点をまとめます:
- アクセシビリティ: 高性能なPCを必要とせず、クラウド上で利用できます。
- 使いやすさ: ブラウザベースのインターフェースにより、専門知識がなくても簡単に操作できます。
- 柔軟性: 枚数制限や機能制限なしで、自由にカスタマイズが可能です。
- コストパフォーマンス: 月額495円からのプランがあり、比較的安価に利用できます。
- 日本語対応: インターフェースや設定が日本語で利用可能で、国内サポートも充実しています。
- セキュリティ: 国内データセンターの使用により、データの安全性が確保されています。
- 多機能: ファイルマネージャー機能や、独自のCheckpointの使用など、高度な機能も提供されています。
ConoHa AI Canvasは、個人のクリエイターから企業まで、幅広いユーザーにとって有用なツールとなっています。AIによる画像生成技術の進歩と、それを簡単に利用できるプラットフォームの登場により、創造性の新たな可能性が開かれつつあります。
ただし、著作権やプライバシーの問題、リソース管理の必要性など、使用にあたっては注意すべき点もあります。これらを十分に理解した上で利用することで、ConoHa AI Canvasは強力な創造のツールとなるでしょう。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
書籍掲載実績:Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年