「資料をまとめたけど、チームメンバー一人ひとりに共有設定するのが面倒…」そんな悩みを抱えていた方に朗報です。GoogleのAI研究ツール「NotebookLM」に、ついに待望の一般公開機能が追加されました。
これまでの個別設定から、リンク一つで誰でも閲覧できる画期的な共有方法へと進化を遂げたのです。しかも、ただ資料を見るだけではありません。共有された人もAIに質問できる、まさに「対話できる知識ベース」として活用できるのが最大の魅力です。
本記事では、この革新的な機能の使い方から無料での活用範囲まで、実際の画面操作を交えながら詳しく解説していきます。


- ① NotebookLMの一般公開機能は2025年6月に正式リリースされ、従来の個別権限設定から「リンクを知っている人全員がアクセスできる」画期的な共有方法へと進化
- ② 共有は「Share」ボタンから「リンクを知っている全員」を選択してリンクをコピーするだけの3ステップで完了し、無料版でも制限なく利用可能
- ③ 共有された人もAIチャット機能で質問できる「対話可能な知識ベース」として活用でき、PDF・動画・Webサイトなど多様な形式の資料をまとめて共有可能
NotebookLMの一般公開(共有方法)機能とは?
NotebookLMの一般公開(共有方法)機能は、2025年6月に正式リリースされた画期的な新機能です。この機能により、従来の「メールアドレスを一つずつ入力して権限を付与する」という手間のかかる作業から解放され、「リンクを知っている人なら誰でもアクセスできる」形式での共有が可能になりました。ある現場のユーザーは「ノートという概念を大きく変えた」と評価しており、その革新性は単なる機能追加にとどまらない、情報共有の新しいパラダイムシフトとして注目を集めています。
この機能の真価は、単に資料を共有するだけでなく、共有された側もAIと対話しながら内容を深く理解できる点にあります。例えば、企業の研修資料をNotebookLMで共有すれば、受講者は自分のペースで学習を進め、わからない点はAIに質問しながら理解を深められます。また、研究論文や技術文書を共有する際も、専門用語の解説や関連概念の説明をAIが補完してくれるため、専門外の人でもアクセスしやすくなります。このような「インタラクティブな知識共有」は、まさに知識伝達のあり方を根本から変える可能性を秘めています。
さらに注目すべきは、共有されるコンテンツの多様性です。PDF、Google Docs、YouTube動画、ウェブサイトなど、様々な形式の情報源を一つのノートブックにまとめ、それらを横断的にAIが理解し、質問に答えてくれます。これにより、複数の資料を行き来しながら情報を探す手間が大幅に削減され、効率的な情報収集が可能になります。プライバシー面でも、アップロードされたドキュメントはモデルの再学習に使用されないという明確な方針が示されており、企業での利用においても安心感があります。
NotebookLMの一般公開(共有方法)機能の使い方
基本的な共有手順
NotebookLMの一般公開(共有方法)機能の基本的な使い方は、驚くほどシンプルです。まず、NotebookLMにログインし、共有したいノートブックを開きます。

画面の右上に表示される「Share」または「共有」ボタンをクリックすると、共有設定のダイアログが開きます。

ここで重要なのは、アクセス権限の設定です。デフォルトでは「制限付き」になっていますが、これを「リンクを知っている全員」に変更することで、一般公開が可能になります。

設定を変更すると、自動的に共有用のリンクが生成されます。このリンクをコピーして、メール、チャット、SNSなど、お好みの方法で共有相手に送信すれば完了です。
リンクを受け取った人は、Googleアカウントでログインすることで、ノートブックの内容を閲覧し、AIと対話することができます。なお、編集権限を付与したい場合は、従来通り個別にメールアドレスを指定する必要があります。この使い分けにより、情報の閲覧と編集を適切にコントロールできます。
共有時の詳細設定と注意点
NotebookLMは無料で使える?
NotebookLMの基本機能は完全無料で利用できます。これには一般公開(共有方法)機能も含まれており、個人アカウントであれば追加料金なしですべての共有機能を活用できます。無料版では、最大100個のノートブックを作成でき、1つのノートブックあたり最大50個のソースをアップロードできます。また、1日あたり50回までのAIチャット、3回までの音声概要生成が可能です。これだけの機能が無料で使えることは、多くのユーザーにとって大きな魅力となっています。
ただし、より高度な利用を検討している方には、有料版の「NotebookLM Plus」も用意されています。月額19.99ドル(学生は12ヶ月間9.99ドル)で、ノートブック数が500個まで、ソース数が300個まで拡張されます。さらに、AIチャットは1日500回まで、音声生成は20回までと、大幅に制限が緩和されます。有料版では、高度なアクセス制御や使用状況分析などの追加機能も利用できます。企業での本格的な活用や、大量のデータを扱う研究プロジェクトでは、有料版の検討も価値があるでしょう。
無料版でできること・できないこと
無料版:$0(永続的に無料)
有料版(Plus):$19.99/月(一般)| $9.99/月(学生・12ヶ月間)
無料版:個人学習、小規模プロジェクト、NotebookLMを試してみたい方
有料版:企業での本格活用、大規模な研究プロジェクト、複数チームでの共同作業
他のAIツールとの比較優位性
NotebookLMの最大の強みは、「アップロードした資料のみに基づく回答生成」という独自のアプローチです。ChatGPTやClaudeなどの汎用AIとは異なり、NotebookLMは指定されたソースからのみ情報を取得するため、AIの「幻覚」と呼ばれる誤った情報の生成リスクが大幅に軽減されます。さらに、すべての回答にソースの引用が自動的に付与されるため、情報の信頼性と検証可能性が格段に向上します。この特性により、学術研究や企業の意思決定など、正確性が求められる場面での利用に適しています。
また、NotebookLMの一般公開(共有方法)機能は、他のAIツールにはない独自の価値を提供します。単にAIと対話するだけでなく、構造化された知識ベースを永続的に共有できるという概念は、情報共有の新しいパラダイムを提示しています。さらに、2025年4月に日本語対応した音声概要機能により、男女の対話形式でポッドキャスト風の解説を自動生成できるようになりました。この機能により、移動中や作業中でも「聞く読書」として情報をインプットできるようになり、学習効率が飛躍的に向上します。
まとめ
NotebookLMの一般公開(共有方法)機能は、知識共有の新しい時代を切り開く革新的なツールです。従来の個別権限設定から、リンク一つで誰でもアクセスできる方式への進化は、情報共有の効率を劇的に向上させました。しかも、共有された側もAIと対話しながら内容を深く理解できるという点で、単なるファイル共有を超えた価値を提供しています。無料版でも十分な機能が利用でき、個人から企業まで幅広い用途に対応できることも大きな魅力です。
実際の利用シーンは多岐にわたります。教育現場での授業資料の共有、企業での研修マニュアルの配布、研究者間での論文共有、一般向けの情報発信など、様々な場面でNotebookLMの一般公開(共有方法)機能が活用されています。特に、複雑な情報をAIが補完しながら伝えることができるため、専門知識のギャップを埋める強力なツールとして機能します。プライバシーとセキュリティにも配慮されており、アップロードしたドキュメントがAIモデルの再学習に使用されないという明確な方針も、安心して利用できる要因の一つです。
今後、NotebookLMはさらなる進化を遂げることが予想されます。モバイルアプリの機能拡張、AI音声対話への参加機能、APIの提供など、様々なアップデートが計画されています。NotebookLMの一般公開(共有方法)機能を活用することで、あなたも知識共有の新しい可能性を体験してみてはいかがでしょうか。まずは無料版から始めて、その革新的な機能を実感してください。きっと、情報共有のあり方に対する見方が変わることでしょう。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版(【全国学校図書館協議会選定図書】)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年