【2024年10月最新】Notion AIの使い方を解説！機能～料金、ChatGPTとの違いまで！

近年、AI技術の進化により、私たちの日常生活やビジネスの現場での作業効率が飛躍的に向上しています。

その中でも、Notion AIは、情報整理やタスク管理を効率化するための強力なツールとして注目を集めています。

本記事では、Notion AIの基本的な使い方から、具体的な機能、料金体系、さらにはChatGPTとの違いまで、詳しく解説していきます。Notion AIを活用することで、どのように日々の作業を改善できるのか、一緒に探っていきましょう。

監修者兼ライター

きょろ

AIツール専門家

所有資格：Google AI Essentials

書籍：Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版

AIワークスタイルのオウンドメディア立ち上げ～AI関連の記事執筆を通じて、「実際に使ってみて、本当に良いAIツールを届ける」という信念のもと、AIで日本が盛り上がることを夢見るアラサー

Notion AIとは

NotionAIより引用

Notion AIは、多機能な生産性プラットフォーム「Notion」の中に埋め込まれたAIツールです。このAIシステムは、ユーザーの日常業務や創造的プロセスを支援し、効率化を目的としています。

このAIツールは、Notionの既存ユーザーであれば誰でも利用可能です。個人での使用はもちろん、チームでの共同作業においても、生産性の向上に貢献します

Notion AIの特徴（できること・できないこと）

Notion AIの特徴は、幅広い用途に対応できる柔軟性にあります。文書作成の補助から複雑なプロジェクト管理まで、様々なシーンで活躍します。もちろんできないこともあります。

Notion AIでできること一覧

Notion AIできること一覧は以下の通りです。

文章作成と編集

文章作成と編集の分野では、Notion AIは単なる文章生成にとどまりません。ユーザーの意図や文脈を理解し、目的に応じた最適な文章構造と表現を提案します。

例えば、ブログ記事を作成する場合、AIはSEO最適化を考慮しつつ、読者を惹きつけるイントロダクション、論理的に展開する本文、印象的な結論を自動で構成します。また、ビジネス文書では、業界特有の専門用語や形式を適切に取り入れ、プロフェッショナルな印象を与える文章を生成します。

・ブログ記事、メール、報告書、プレゼンテーション資料など、様々な種類の文章を自動生成
・既存の文章をリライトし、より読みやすく魅力的な内容に編集
・文法やスペルのチェックを行い、プロフェッショナルな文書作成をサポート

翻訳と多言語対応

翻訳機能においては、単純な逐語訳ではなく、文化的なニュアンスや業界固有の表現を考慮した高品質な翻訳を提供します。例えば、マーケティング資料の翻訳では、ターゲット市場の文化的背景を踏まえた表現の調整を行い、メッセージの効果を最大化します。

・日本語、英語、スペイン語など、複数の言語間で翻訳を行います。
・国際的なチームやプロジェクトでのコミュニケーションを円滑にします。

要約機能

要約機能は、長文を単に短くするだけでなく、文書の主要な論点や重要なデータを的確に抽出し、読み手にとって最も価値のある情報を簡潔にまとめます。例えば、長大な研究論文から重要な発見や方法論を抽出し、専門家でない人にも理解しやすい形で提示することができます。

・長文や複雑な文書を簡潔に要約し、重要なポイントを抽出します。
・会議の議事録や長いレポートの要点をまとめ、時間を節約します。

アイデア出しとブレインストーミング

アイデア出しとブレインストーミングでは、AIは既存の概念を新しい方法で組み合わせ、革新的なアイデアを生み出します。例えば、新製品開発のブレインストーミングでは、市場トレンド、技術革新、顧客ニーズを組み合わせて、これまでにない製品コンセプトを提案することができます。

・新しいプロジェクトや企画のアイデアを提案します。
・キーワードやテーマに基づいて、関連するアイデアや概念を生成し、創造的思考を促進します。

Q&A機能

Q&A機能は、Notion内の膨大な情報を瞬時に検索し、関連性の高い回答を提供します。この機能は、単に情報を見つけるだけでなく、複数の文書から情報を統合し、質問に対する包括的な回答を生成します。例えば、プロジェクトの進捗状況に関する質問に対して、複数のタスクリスト、会議録、レポートから情報を集約し、現状と課題を的確に要約して回答することができます。

・Notion内に保存されているドキュメントやデータベースを基に、ユーザーからの質問に回答します。
・社内の知識ベースやFAQのような使い方ができ、情報の共有と検索を効率化します。

タスク管理の最適化

タスク管理の最適化では、AIはプロジェクトの目標、リソース、締め切りを考慮し、最も効率的なタスクの順序と割り当てを提案します。さらに、チームメンバーのスキルセットや過去の実績を分析し、各タスクに最適な人材を割り当てる提案も行います。

・プロジェクトのタスクリストを分析し、優先順位付けや効率的な実行順序を提案します。
・チームのワークフローを改善し、生産性を向上させます。

Notion AIができないこと

一方で、Notion AIには限界もあります。

リアルタイムの情報更新

リアルタイムの情報更新ができないため、常に変化する市場動向や最新ニュースへの即時対応は難しいです。また、複雑なデータ分析や予測モデルの構築など、専門的な統計ツールが必要な作業は行えません。

・Notion AIは定期的に更新されるものの、常に最新の情報を反映しているわけではありません。
・ニュースや市場動向など、リアルタイムの情報が必要な場合は、他のツールと併用する必要があります。

高度なデータ分析

外部システムとの高度な連携についても制限があります。例えば、他社の顧客管理システムやERPシステムとのリアルタイムデータ連携や、外部APIを使用した自動処理の設定などはできません。

・複雑な統計処理や大規模なデータセットの分析など、専門的なデータ分析ツールが必要な作業は行えません。
・基本的な数値の計算や簡単なデータの整理は可能ですが、深度な分析や予測モデルの構築などはできません。

画像生成や編集

画像や動画の生成・編集も現在のテキストベースのAIの範囲外です。

・Notion AIはテキストベースのAIであり、画像や動画などのビジュアルコンテンツの生成や編集はできません。
・画像に関連する作業（例：画像の説明文の生成）は可能ですが、画像そのものの作成や加工はできません。

外部システムとの高度な連携

外部システムとの高度な連携についても制限があります。例えば、他社の顧客管理システムやERPシステムとのリアルタイムデータ連携や、外部APIを使用した自動処理の設定などはできません。

・APIを通じた業務効率化には限界があある

法的・医療的アドバイスの提供

法的・医療的アドバイスの提供も避けるべき領域です。これらの分野では、個別のケースに対する専門家の判断が不可欠であり、AIによる一般化された情報提供では適切な対応ができない可能性があります。

・医療現場での活用は推奨しない
・法的な相談も避けた方が無難

Notion AIは、単なる機能の追加ではなく、ユーザーの作業フローを根本から変革する可能性を秘めています。

Notion AIのAIモデルはChatGPT?

Notion AIは、Anthropic社が開発した高性能な言語モデルClaudeを搭載している可能性が高く、最近では即時キャッシュ機能を追加してさらなる性能向上を図っています。

きょろ

公式発表はありませんがClaudeの可能性が高いです。
ChatGPTだと思っていたらClaudeということで驚きです・・・。

Notion共同創業者のサイモン・ラスト氏は、「最先端の品質を維持しながら、プロンプトキャッシュを使用してNotion AIをより高速かつ安価にできることを嬉しく思います」とコメントまでしています。

PerplexityもClaudeモデルを活用

Perplexityより引用

補足として、PerplexityなどのAI検索エンジンもClaudeモデルを活用していますが、Notionとは異なる方法で実装しています。このように、各企業が自社のニーズに合わせてClaudeモデルを柔軟に活用している点も興味深い傾向です。

Notion AIの対応デバイス

Notion AIは、WindowsやmacOSのデスクトップ環境、iOSやAndroidのモバイルデバイスでも利用可能で、クラウドベースのサービスとして、インターネットに接続できる環境であればどこからでもアクセスできます。これにより、オフィスでも外出先でも、シームレスに作業を進めることができます。

Notion AIの利用料金

Notion AIは無料でも20回まで使うことができます。

Notion AIは、基本的な機能を無料で利用できるプランを提供していますが、AI機能を最大限に活用するためには有料プランへの加入が必要です。

個人向けのプランから、チームや企業向けのプランまで、用途に応じた様々な料金プランが用意されています。具体的な料金やプラン内容は、公式サイトで確認することができます。

Notion AIとChatGPTの違い

Notion AIとChatGPTは、いずれもAIを活用したツールですが、目的が異なります。Notion AIは主に情報整理やタスク管理に特化しているのに対し、ChatGPTは会話形式での情報提供や質問応答に強みがあります。ChatGPTは、自然な対話を通じてユーザーの質問に答えることに優れていますが、Notion AIはプロジェクト管理や情報の視覚化に強みがあります。

アルゴリズムが異なる

Notion AIとChatGPTは、両者とも高度な自然言語処理技術を基盤としていますが、その特性と主な用途には顕著な違いがあります。

Notion AIは、大規模なテキストデータから抽出した統計的パターンを基に、文章生成や編集を行うアルゴリズムを採用しています。これにより、ビジネス文書の作成、要約、翻訳、校正などの実用的なタスクに特に優れた性能を発揮します。Notionと緊密に統合されているため、メモ作成、議事録の整理、タスク管理といったビジネス向けの機能を効率的に提供できます。

一方、ChatGPTは対話を中心としたアルゴリズムを採用しており、自然な会話の流れに沿った応答ができます。インターフェースはチャット形式を採用しており、ユーザーとの対話を通じて情報提供や問題解決を行います。これにより、ChatGPTは幅広いトピックに対応可能で、一般的な質問応答からキャッチコピー、画像生成、コンサルティングなどクリエイティブ業務までカバーします。

利用料金について

価格モデルにおいても両者は異なるアプローチを取っています。

基本的にChatGPTはオプションはなく、一定の料金を払えば、全機能を活用できますが、Notion AIは、Notionの拡張機能（オプション）として提供される有料サービスです。
その料金構造は以下のようになっています。

1. 基本料金:
   • メンバー1人あたり月額10ドル
   • 年払いの場合は月額8ドル相当
2. Notionプランとの関係:
   • Notion AIは既存のNotionプラン（フリー、プラス、ビジネス、エンタープライズ）に追加するオプション機能です
   • 例: フリープランユーザーでも、月額10ドルを追加支払うことでNotion AIを利用可能
3. 無料トライアル:
   • 各ワークスペースのメンバーは20回まで無料で試用可能
4. 柔軟性:
   • Notion AIはすべてのNotionプランで利用可能
   • チームの規模や用途に応じて、必要なメンバーにのみ追加することも可能

Notion AIの料金体系は、ユーザーが既存のNotionプランを維持しながら、必要に応じてAI機能を追加できる柔軟な設計となっています。

きょろ

Freeプランでも課金することでNotion AIが無制限に使えるということ。これは便利！

Notion AIの利用がおすすめな人とChatGPTの利用がおすすめな人

Notion AIとChatGPTは、どちらも高度な文章生成能力を持つAIツールですが、その特性により適した利用者が異なります。

Notion AIは、ビジネス文書や専門的な文章作成を主な用途とするユーザーに特に適しています。Notionプラットフォームを日常的に使用し、タスク管理や情報整理と連携したAI活用を求める人々にとって理想的なツールです。

また、プライバシーとデータセキュリティを重視する利用者や、特定の業務フローに沿った文書作成支援が必要な人々にも推奨されます。

一方、ChatGPTは幅広いトピックに関する質問や対話を求める利用者に適しています。創造的な文章作成やブレインストーミングに活用したい人、多言語対応や翻訳機能を頻繁に利用する必要がある人にとって有用です。さらに、パーソナライズされた対話体験を重視する利用者や、汎用的なAIアシスタントとして日常的に使用したい人々にも適しています。

Notion AIの始め方

Notionアカウントはブラウザ版とアプリ版の両方で作成可能です！主に3つの方法があります。

・メールアドレスで作成
・Googleアカウントで作成
・Appleアカウントで作成

今回は以下の二つを紹介します。

・メールアドレスで作成
・Googleアカウントで作成

・メールアドレスでの作成

公式サイトにアクセス→「ログイン」ボタンをクリック

メールアドレスを入力します。

「続行」を押下

認証コードがメールに届くので確認して入力　→　「続行」

ユーザー名、パスワードを入力 → 続けるを押下

用途などを入力

これでNotion AIの準備完了です！

Googleアカウントでの作成

公式サイトにアクセス→「ログイン」ボタンをクリック

「Googleアカウントでログインする」を選択

使用するGoogleアカウントを選択

ユーザー名、パスワードを入力 → 続けるを押下

用途などを入力

これでNotion AIの準備完了です！

Notion AIの使い方

Notion AIの使い方は非常に直感的です。Notion AIの起動方法は以下の通りです。

左側にNotion AIというリンクがありますので押下します。

入力フォームに直接指示を入力するか、テンプレートからAIに依頼したいことを選択します。

Notion AIの基本機能を実践してみた

上記を踏まえて、Notion AIの基本機能は８つあります。

それぞれ実践してみました。

自動文章生成

テーマやキーワードを入力することで、AIが関連する文章を生成します。

「昨日の「SEO打ち合わせ」に対するお礼メールをクライアント向けに作成して」とプロンプトを打ってみました。

すごい！いい感じにできました。画像の赤枠を押下するとフル画面で見れます。

編集はできないので、Ctrl + Cでコピーしてメモ帳に貼り付け、編集をします。

要約機能

長文を短く要約し、重要なポイントを抽出します。

「今日のMTGです。上司に報告用に要点に絞りまとめてください。」と指示してみました。

会議の議事録を要約してみます。

要点を報告してくれました。

アイデア出し

ブレインストーミングをサポートし、新しいアイデアを提案します。

以下のクレームの解決方法を相談してみました。

「この問題を解決したいです。どうしたらいいでしょうか。」と入力してみました。

具体的な解決策をだしてくれました！

タスクの優先順位付け

タスクを整理し、優先順位をつけます。

「今日のタスクです。どれを優先すべきでしょうか？理由も踏まえて教えてください。」

ちゃんとスケジュールを立て直してくれました。

データの整理

情報を整理し、視覚的にわかりやすく表示します。

きょろ

色々と指示文を打ってきましたが、テンプレートも豊富にあります！ここでは「フローチャートを作成する」を押下してみます。

「サンプルでSEOディレクションのフローを作成してください。」と入れてみました。

これはスーパー役立つｗｗすごい

チームコラボレーション

チームメンバーでも、共有されているデータを引っ張ってきて、Notion AIにそのまま活用することができます。

例えば「SEO系のメモを引っ張ってきて」と入れてみました。

すごい・・・。これは社内活用でスーパー便利じゃないですか？

きょろ

社内メンバー同士ですぐにデータ共有ができるのでかなり便利です。

カスタマイズ可能なテンプレート

実は先ほど打っていた指示文のテンプレートが膨大に用意されていることをご存知でしょうか。

Notion AIテンプレートページにアクセスします

フィルターがあるので「人気順」にするのがおすすめです。

気に入ったテンプレートを選択し、「テンプレートを入手」を押下します。

ワークスぺース上に追加しましょう。

すごいテンプレートのインポートが完了しました。

テンプレートの活用例が無料でも使えるのだからすごい・・。

Notion AIの活用例

Notion AIは、さまざまなシーンで活用できます。

Notion AIでSEO記事を書いて上位表示

実際にNotion上で書いた記事がGoogle検索エンジン上で上位表示されています。
何かを手っ取り早くPRするときなどに便利ですね。

外部ツールと連携して効率化

ChatGPTと連携して、財務部に自動でデータを送信するという業務効率化のフローが話題になっています。

Notion上でMicrosoftオフィスの代用

Notion上にExcelのデータをコピーして貼り付けできます。これをＡＩに分析させれば最強ですね。

Notion AI利用時の注意点

Notion AIを利用する際は、以下の点に注意が必要です。

• 情報の正確性：AIが生成する情報は必ずしも正確ではないため、確認が必要です。
• プライバシー：機密情報を扱う際は、データの取り扱いに注意しましょう。

きょろ

Notion AIはChatGPTと違ってブラウザ検索ができません。

例えば以下の画像のように「大谷翔平のホームラン数」について聞いてみましたが、だめでした。

情報に最新の鮮度はないため、嘘をついていないか気をつけることが重要です。

Notion AIのよくある質問（FAQ）

Notion AIの使い方まとめ

Notion AIは、情報整理やタスク管理を効率化するための強力なツールで、個人や企業で幅広く利用されています。ユーザーは、自然言語処理を活用した文章生成や要約、タスクの優先順位付けなどの機能を通じて、作業の効率を大幅に向上させることができます。対応デバイスは多岐にわたり、日本語にも対応しているため、日本のユーザーにとっても使いやすい環境が整っています。

基本的な機能は無料で利用できるものの、AI機能をフルに活用するためには有料プランへの加入が必要です。また、カスタマイズ性が高く、サードパーティアプリとの連携も可能なため、ユーザーは自分のニーズに合わせて柔軟に活用できます。セキュリティ面でもデータの暗号化やプライバシーポリシーが整備されており、安心して利用できる環境が提供されています。

きょろ

趣味：業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験：ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格：Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版（【全国学校図書館協議会選定図書】）

突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴５年、HubSpot歴１年