Google BardからGeminiへと生まれ変わった
先日、Googleが開発した人工知能「Bard」が新たな名前「Gemini」への変更を発表しました。さらに注目すべきは、その有料バージョン「Gemini Advanced」です。これはChatGPT Plusと比較しても価格面で優れており、「Gemini Ultra 1.0」と呼ばれる先進的な技術を搭載しています。この技術はGPT-4を凌駕するとの声も上がっており、ユーザーに新たな体験を提供することでしょう。
今（2024年2月10日現在）のところ海外でのみ使用可能とのことですが、次の週には日本でも使えるようになるとのことです。
今の内に「Gemini Advanced」の料金や特徴を知り、ChatGPTからの乗り換え検討や、両方使うべきなのか、など検討しておきましょう。
この章では下記のユーザーを意図して記事を書いております。
この記事はこんな人におすすめ
・生成AIツールの中でも安いなら「Gemini Advanced」に課金したい
・Googleワークスペースを契約しているので「Gemini Advanced」を積極的に取り入れていきたい企業
・「Gemini Advanced」が無料で使えるなら試してみたい
Google Geminiの基本的な機能についてまとめた記事は下記です。
Googleが開発した最も高性能なAIモデルであるGemini Ultra 1.0を使えるプランが、Gemini Advancedです。このプランでは、テキストやコードの生成、データの分析、クリエイティブな作品の作成など、さまざまなことができます。Gemini Advancedの特徴やメリット、料金や利用方法などを、この記事で詳しくご紹介します。
Gemini Advancedの概要、Gemini Ultra 1.0との違いは？
Googleが開発した最も高性能なAIモデルであるGemini Ultra 1.0を使えるプランが、Gemini Advancedです。このプランでは、テキストやコードの生成、データの分析、クリエイティブな作品の作成など、さまざまなことがChatGPTの有料版よりも安く使えるとのことで話題になりました。
Gemini Advancedとは、Googleが提供する生成AIチャットサービス・Geminiの有料プランです。Geminiは、Googleが開発した最も高性能で汎用的なAIモデルであるGemini Ultra 1.0を搭載しています。Gemini Ultra 1.0は、多くの主要なベンチマークで最先端の結果を達成しており、GPT-4よりも優れた性能を発揮します。
元々は「Bard Advanced」として発表されたこのプランでは、40以上の言語と230以上の国と地域で「Gemini Pro 1.0モデル」（旧Bard）が利用できます。
ChatGPT PlusやTeamプランのGoogle verだと思っていただければと思います。
来週からだと公言しているので日本での使用は2024年2月12日の週だと予想しています。
Googleの新しい「Gemini Advanced」では、アップグレード前の「Bard」や初期の「Gemini」モデルと同様に、多様なGoogleサービスとの連携機能が保持されています。具体的には、Google Workspace、Google マップ、フライト、ホテル予約、そしてYouTubeからの情報取得が可能となっています。詳細は下記記事をご参照ください。
Gemini（Google Bard）がマップやGmailと連携可能に！使い方と活用術を徹底解説！
Gemini Ultra 1.0は何がすごいの？GPT-4越え？
Geminiのすごさ まとめ
・生成AIツールの中では最高峰の能力を保持
・能力を総合的に見ればGPT-4より上
・そして値段がChatGPTより安い
Googleは、以前「Bard」として知られていたAIを「Gemini」に改名し、「Gemini Advanced」という新バージョンをリリースしました。このリリースでは、特に「Ultra 1.0」という新機能が注目されています。
Googleの新しいAIモデル「Gemini Ultra」は、32の学術ベンチマークのうち30で最新の成果を上回る卓越した性能を示しています。特に注目すべきは、57分野にまたがるMMLU（Massive Multitask Language Understanding）テストにおいて、90.0%の高スコアを獲得したことです。これにより、Gemini Ultraは数学、物理、歴史、法律、医学、倫理など多岐にわたる分野で、人間の専門家を上回る初のモデルとしての地位を確立しました。
つまり強力な競合であるOpenAIの「GPT-4（GPT-4V）」に圧勝していることが明らかになりました。32項目に及ぶ性能比較テストで、Geminiはそのうち30項目でGPT-4を上回る結果を示しました。
Geminiが現時点で最高峰の生成AIであることを強く示唆しています。
シンプルに「Geminiのすごさ」
何がすごいって生成AIとして動きが止まりづらくなったこと。
「Gemini」は、マルチモーダルな情報処理に特化して開発されたAIで、テキスト、画像、音声、動画、コードなど、さまざまな種類の情報をシームレスに理解し、操作し、組み合わせる能力を備えています。これにより、Geminiは複雑なデータセットや多岐にわたるタスクに柔軟に対応できます。
世にあふれ出ている生成AIがたまに止まるな？落ちたな？となるのがその理由。
Geminiはその原因を防ぐためにシームレスな情報処理を完成させました。
Geminiのバリエーションとその特徴
- Gemini Ultra: Geminiの中で最も高性能なモデルであり、特に複雑なタスク向けに設計されています。このモデルは、57科目にわたる広範な知識と問題解決能力を持ち、MMLUテストで90.00%のスコアを達成し、人間の専門家を上回る性能を示しています。
- Gemini Pro: 幅広い範囲のタスクに対応可能なモデルで、多様なニーズに適応する設計がなされています。
- Gemini Nano: デバイス上でのタスクに最適化されており、効率的な動作を目指しています。これにより、モバイルデバイスなどの限られた計算資源を持つ環境でも高い性能を発揮します。
Geminiのトレーニングと機能
Geminiは、異なる種類のデータで事前学習を行い、追加のマルチモーダルデータを使用してファインチューニングを施すことで、その有効性を洗練させています。このアプローチにより、Geminiはあらゆる種類の入力をゼロからシームレスに理解し、推論する能力を備えています。
Geminiの高度な推論性能は、複雑なテキストや視覚情報の理解に特に役立ちます。これにより、大量のデータの中から困難な知識を発見し、ニュアンスを含んだ情報を理解することができます。また、数学や物理学などの複雑なトピックに対する推論の説明に特に優れています。
さらに、GeminiはPython、Java、C++、Goなど、世界で広く使用されているプログラミング言語の理解、説明、コード生成にも対応しており、プログラミング関連の問題解決にも強みを持っています。
これらの特徴により、Geminiは多様な応用分野において非常に高いポテンシャルを秘めていることがわかります。
Gemini Advancedができること
Gemini Advancedでは、Gemini Ultra 1.0を使って、以下のようなことができます。
1.学習支援
2.高度なコーディング
3.情報検索
4.創造的思考
1.学習支援
Gemini Ultra 1.0は、数学、物理学、歴史、法律など様々な分野にわたる深い知識を持ち、これらの科目に関する解説やテスト問題の作成が可能です。これは教育分野や学術的な研究において非常に有用な機能となります。
2.高度なコーディング
プログラミング言語の理解と生成能力において、GPT-4を上回るとされるGemini Ultra 1.0は、より精度の高いコード生成を行います。これにより、ソフトウェア開発やコーディング教育などの分野での活用が期待されます。
3.情報検索
インターネット上の情報を検索し、必要なデータを効率的に収集することが可能になります。これは研究者、ジャーナリスト、マーケティング専門家などにとって非常に価値ある機能です。
4.創造的思考
Gemini Ultra 1.0は、複雑な論理的推論やクリエイティブなタスクにも対応します。これにより、戦略的な問題解決やアイデア生成、コンテンツ制作など、多岐にわたる分野での応用が可能です。
Gemini Advancedにより新しく使える機能
新しく使える機能達
・「Gemini for Workspace」（名称変更）
・Geminiアプリ
「Gemini for Workspace」という新しい機能が「Gemini Advanced」を介してGoogle製ツールに統合されました。この機能により、文書作成、メール処理、プレゼンテーション作成、データ分析、そしてオンライン会議の背景作成など、さまざまなビジネスプロセスが効率化されます。具体的には、Googleドキュメントでの文章生成と校正、Gmailでのメール作成と校正、Googleスライドでの視覚コンテンツの生成、Googleスプレッドシートでのテキスト生成、そしてGoogle Meetでの背景画像生成が可能になります。
さらに、「Gemini for Workspace」（以前の「Duet AI for Workspace」）と「Gemini for Google Cloud」（以前の「Duet AI in Google Cloud」）という名前で、企業向けサービスもリブランドされました。
Androidデバイスでは、専用の「Geminiアプリ」を通じて、Gemini Advancedへのアクセス、テキストや画像の生成、Gemini for Workspaceの利用、さらにGoogleアシスタントの音声機能を使った端末操作が可能です。iOSデバイスにおいては、「Googleアプリ」を通じてGemini Advancedの質疑応答やサービス連携機能が使用できます。
これらの革新的な機能により、Gemini Advancedはビジネス活動はもちろん、個人の日常生活においても大きなサポートを提供すると期待されています。
Gemini Advancedの利用料金は？
| サービス | 個人用月額 [USD] | 個人用月額 [JPY] | ビジネス用月額 [JPY] | 無料トライアル | 提供内容 |
|---|---|---|---|---|---|
| Gemini Advanced | 19.99 | 2900円 | 2900円 | 2ヶ月 | Gemini Ultra 1.0とのチャット, 2TB Googleドライブ保存容量, 近日提供: Gメール、Googleドキュメント、スプレッドシートなどの仕事系アプリへのAI機能（旧Duet AI） |
| ChatGPT Plus | 20 | 3000円 | 3000円 | なし | GPT-4, プレミアム機能, 高速レスポンス, 優先アクセス |
| Copilot for Microsoft 365 Copilot Pro | ー | 3200円 | 4125円 | なし | Word、Excel、PowerPoint、OutlookのAIアシスタンス（Microsoft 365サブスクリプション必要） |
ChatGPTよりほんの少し安くしている所がすごいChatGPTを意識しているんだと感じます。
Gemini Advancedは、Google Oneの有料プラン「AI Premium」で利用できます。AI Premiumの料金は月額2,900円で、最初の2ヶ月は無料で試用できます。AI Premiumには、Gemini Advancedのほかにも、以下のような特典があります。
- ストレージとバックアップ: Google Oneでは、Gmail、フォト、ドライブをまとめて、より大きな保存容量と、すべてのデバイスのシームレスなバックアップ機能を利用できます。このプランでは、2TBのクラウドストレージが提供されます。
- オンラインの安全性: Google One VPNやダークウェブレポートを利用して、オンラインでの安全を確保できます。Google One VPNは、インターネットに接続するときに、あなたのデータを暗号化し、プライバシーを保護します。ダークウェブレポートは、あなたのメールアドレスやパスワードがダークウェブで漏洩していないかを定期的にチェックし、警告します。
- その他の特典: Googleフォトの編集機能、Google Workspaceのプレミアム機能、Google ストアでのキャッシュバックなども利用できます。Googleフォトの編集機能では、写真をより美しく加工することができます。Google Workspaceのプレミアム機能では、ドキュメントやスプレッドシートなどの作成や共有がより便利になります。Google ストアでのキャッシュバックでは、Google製品の購入時に10%のキャッシュバックが受けられます。
Gemini Advancedは日本でももう使えるの？
今は「英語版」のみ提供（使えないわけではない）
初期段階では英語版がメインですが、日本国内からもアクセス可能です。Google Oneの最新プラン「AIプレミアム」を利用することで、月額2,900円で2TBのストレージと併せて利用でき、2ヶ月間の無料試用期間も設けられています。
スマートフォン向けのアプリケーションは、まず英語で提供され、Androidユーザーは「Gemini」アプリまたはGoogleアシスタントを通じて、iOSユーザーはGoogleアプリ内で利用開始されます。日本語と韓国語に対応したAndroid用Geminiアプリ、およびiOS用Googleアプリの展開も予定されており、来週より開始される見込みです。
Gemini Advancedの注意点
Gemini Advancedは単体では提供されていない
Gemini Advancedは、独立したサービスとしては提供されず、Google Oneの新たなプラン「AI プレミアム」の一部として組み込まれています。
Google アカウントをお持ちでない方は、まずはアカウントの作成が必要です。アカウントを設定した後、AI プレミアムプランに登録することで、Gemini Advancedの機能を利用することができるようになります。
既にGoogle Oneのサービスを利用しているユーザーは、アカウントの管理ページから新しいAI プレミアムプランへと簡単に移行することができます。このプランにアップグレードすることで、Gemini Advancedのチャットボットへのアクセスを含む、追加機能を享受できるようになります。プラン変更は、Google Oneのアカウント管理画面から数ステップで完了します。
ChatGPTとGeminiの能力比較をしてみた
Gemini Advancedは、Googleが提供する生成AIチャットサービスですが、他にも同じようなサービスがあります。例えば、Microsoftが提供するChatGPT Plusです。ChatGPT Plusは、Microsoftが開発した高性能なAIモデルであるGPT-4を搭載しています。
GPT-4は、Gemini Ultra 1.0と同じく、多くの主要なベンチマークで最先端の結果を達成しています。では、Gemini AdvancedとChatGPT Plusは、どのように違うのでしょうか。
以下に、Gemini AdvancedとChatGPT Plusの機能比較をまとめました。
・企業レベルでGoogle Workapaceを契約している場合は大きくGeminiが役立つ
・個人レベルでクリエイティブ/業務効率化に臨んでいる方はChatGPTで良い
| 機能 | Gemini Advanced | ChatGPT Plus |
|---|---|---|
| 連携機能 | Google Workspaceアプリとの統合 | なし/Copilotを契約するとMicrosoft 365アプリとの統合あり |
| Android版Geminiアプリからの利用 | あり（ボイスコマンド、カメラ撮影・スキャン機能付き） | あり（ボイスコマンド、カメラ撮影機能付き） |
| iOS版Googleアプリからの利用 | あり（Google検索、アシスタント機能付き、Gemini機能利用可能） | あり（音声アシスタント機能付き） |
| 入力できるデータ | テキスト / 画像 | テキスト / 画像 / 音声 |
| 生成できるデータ | テキスト / ソースコード / 画像 | テキスト / ソースコード / 画像 |
| Webブラウジング機能 | あり | あり |
| 外部サービスとの連携 | あり | プラグインが必要 |
| 音声読み上げ機能 | あり | モバイルアプリ版のみ可 |
| AIツールの作成 | なし | あり（GPTs ） |
| AIツールの収益化 | なし | あり（GPT Store） |
| ファイルの読み込み&解析 | Google Docs / Sheetsのみ可 | あり（Advanced Data Analysis） |
| 機能の拡張 | △（Googleアプリとの連携可） | あり（プラグイン） |
実際にどちらも良い点、悪い点ありますがGeminiが一定無料で使える事を加味するとGoogle Workspaceを利用していない限りはChatGPTを使っといた方が良いと言えます。
実際にGeminiの使用感については下記記事で解説しているので是非、ご覧ください。
【Google Gemini現る！】vs ChatGPTと比較してみた。使い方は？どこで使える？
Gemini Advancedの使用感は？
こちらは実際に日本でも正式に使えるようになってからレビューをさせてだきます。
Gemini Advanced まとめ
この記事では、Gemini Advancedに関する記事を作成しました。要点は以下のとおりです。
・Gemini Advancedは、Googleが提供する生成AIチャットサービスで、GPT-4の能力越えで注目
・現在は日本語版では使用はできないが海外のものなら使用可能
・Gemini Advancedは単体での有料加入は不可（Google Oneの有料プラン「AI Premium」で利用できます。AI Premiumの料金は月額2,900円で、最初の2ヶ月は無料で試用できます。AI Premiumには、ストレージとバックアップ、オンラインの安全性、その他の特典もあります。）
Gemini Advancedは、Googleが開発した最も高性能なAIモデルであるGemini Ultra 1.0を使えるプランで、テキストやコードの生成、データの分析、クリエイティブな作品の作成など、さまざまなことができます。
Gemini Advancedは、あなたの仕事や趣味、学習などに役立つ、強力で便利なツールです。
趣味：業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験：ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格：Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版（【全国学校図書館協議会選定図書】）
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴５年、HubSpot歴１年
