AI画像生成サービスのMidjourneyが、革新的な新機能「cref」をリリースしました。この機能は、人物やキャラクターの一貫性を維持することを可能にするものです。
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これまでAIによる画像生成では、同一のキャラクターを異なるシーンで再現する際に、一貫性を保つことが課題でした。しかし、Midjourneyの新機能「cref」の登場により、この問題が解決されることになりました。
「cref」機能を使うことで、ユーザーは一度生成したキャラクターの顔を基準として、そのキャラクターを様々なポーズや表情、シチュエーションで再現することができるようになります。これにより、キャラクターの一貫性を保ちながら、多様な表現が可能になるのです。
画像生成AIを勉強するなら以下の記事をご覧ください。
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そんなMidjourneyの新機能「cref」の使い方を解説します!
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この記事はこんな人におすすめ
・画像生成AIの顔を統一させたい
・顔だけ統一させて服装を変えたりしたい
・顔を統一させて漫画等を作成したい
Midjourneyとは
Midjourneyの特徴は、ユーザーが指定したキーワードやフレーズに基づいて、AIが独自の解釈でビジュアルコンテンツを作成できることです。具体的には下記の2点になります。
・リアルな人物画の生成が可能
・Midjourneyの有料プランで生成した画像に関しては、商用利用が可能
リアルな人物画の生成が可能
これ、Midjourneyで作成したAI画像です。想像できますか?(笑)
窪みやほくろ、肌質感などがかなりリアルなんです。
リアルな人物画の生成 Midjourneyの大きな特徴の一つは、リアルな人物画を生成できることです。写真のような質感と細部まで再現された人物イメージを作成することができ、ポートレート、キャラクターデザイン、バーチャルインフルエンサーなどの制作に活用できます。
Midjourneyの有料プランで生成した画像に関しては、商用利用が可能
商用利用の可能性 Midjourneyの有料プランで生成した画像は、商用利用が可能です。これにより、デザイナーやアーティストは、Midjourneyを使って制作した作品を、自身のビジネスやプロジェクトに活用することができます。ただし、利用規約を遵守する必要があります。
既に企業がモデルの代わりにMidjourneyを取り入れている企業は増えてきています。
Midjourneyの詳細は下記記事をご覧ください。
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同一人物作成に対応!「cref」機能のすごさ
AIによる画像生成において、同一キャラクターを異なるシーンで再現する際に一貫性を保つことは大きな課題でした。キャラクターのデザインや特徴を維持しながら、様々なポーズや表情、シチュエーションで描くことは、人間のアーティストにとっても難しい作業です。
しかし、Midjourneyの最新機能「cref」の導入により、この問題が解決されました。「cref」機能を使うことで、ユーザーは一度生成したキャラクターの顔を基準として、そのキャラクターを様々なシーンで再現することができるようになったのです。
この機能は、キャラクターの一貫性を保ちながら、多様な表現を可能にするものです。例えば、ある特定のキャラクターを作成した後、そのキャラクターを別の服装で描いたり、異なる感情を表現させたりすることができます。これにより、ストーリーテリングやコミック制作など、キャラクターを中心とした創作活動がより円滑になります。
また、「cref」機能は、キャラクターデザインのプロセスを大幅に効率化することができます。通常、キャラクターデザインは試行錯誤の繰り返しであり、多くの時間と労力を必要とします。
実際に下記はChatGPTの画像生成機能をもとにサラリーマンを作成し、さらに同じサラリーマンを使って画像が作成できるか試してみました。
実際には顔が違うサラリーマンが出来上がってしまいます。
しかし、「cref」機能を使えば、基準となるキャラクターを作成した後、そのバリエーションを簡単に生成することができます。これにより、デザインの選択肢が広がり、よりクリエイティブなキャラクター制作が可能になるのです。
Midjourneyの「cref」機能は、AIと人間のコラボレーションによる創造性の新たな地平を切り開くものです。次項でその使い方を見ていきましょう。
「キャラ(顔)の一貫性を保つ」新機能「cref」の使い方
「cref」機能の使い方は非常にシンプルで、誰でも簡単に利用することができます。まず、基準となるキャラクターの画像をMidjourneyで生成するか画像をポストします。
最初の手順は2つに分かれる
①Midjourneyで生成
or
②画像をポスト
このとき、①の場合はキャラクターの特徴を明確に表現できるようなプロンプトを入力して生成することが重要です。
同じ画像の雰囲気をキープするのであればプロンプトは記載しておきましょう。
①の場合
下記プロンプトを例に作成してみる事にします。
cute japanese woman, –ar 1:1 –niji 6 –s 50
(可愛い日本人女性)
できました。このうちの一つをもとに同じ顔の画像を生成していきます。
決してこういう方がタイプとかそういう私利私欲ではないです。検証です。
次に、生成された画像のURLをコピーします。このURLが、「cref」機能を使う際の基準となります。
clickすると画像が拡大表示されますので、右クリック → 「画像アドレスをコピー」を押下します。
次にURLを含んだプロンプト+「cref」を入れてもう一度画像生成してみます。
cute japanese woman, –ar 1:1 –niji 6 –s 50 –cref {URL}
すると・・・
できました!いろんな同じ顔のパターンが!すごくないですか?
新しく画像を生成する際、プロンプトにこのURLを含めることで、「cref」機能が活性化されます。すると、Midjourneyは基準画像の特徴を認識し、それを維持しながら新しい画像を生成してくれます。
例えば、「cref」機能を使って、基準となるキャラクターを別の服装で描くことができます。プロンプトに服装に関するキーワードを追加することで、キャラクターの衣装を変更しつつ、顔の特徴は維持することができるのです。
②の場合(画像をポスト)
自分の似顔絵イラストを使っていきます。
同様にclickすると画像が拡大表示されますので、右クリック → 「画像アドレスをコピー」を押下します。
下記のような感じでプロンプトを少し変えてみました。
change your clothes, –ar 1:1 –niji 6 –s 50 –cref {URL}
服を変える
めちゃくちゃ技術はすごいのですが怪しい感じになりましたのでこれ以上はやめましょう。
すごい。
また、「cref」機能を使って、キャラクターの感情表現を変化させることもできます。笑顔、怒り顔、悲しみの表情など、様々な感情をプロンプトに含めることで、キャラクターの表情を自在に操ることもできます。
「cref」機能を使いこなすことで、ユーザーは自分だけのオリジナルキャラクターを作り上げ、そのキャラクターを様々なシーンで活躍させることができます。これは、ストーリーテリングの新しい形を生み出すきっかけになるかもしれません。
「cref」の応用技「–cw」
「cref」機能には、さらに高度な調整を可能にする「–cw」オプションが用意されています。「–cw」は「Character Weight」の略で、キャラクターの特定の特徴をどの程度重視するかを数値で指定するためのものです。
例えば、「–cw 100」を指定した場合、Midjourneyは基準画像の特徴を最大限に反映した画像を生成します。つまり、新しく生成される画像は、基準となるキャラクターにかなり近いものになります。これは、キャラクターの一貫性を厳密に維持したい場合に役立ちます。
一方、「–cw 0」を指定した場合、Midjourneyは顔の特徴以外の要素(服装や背景など)に重点を置いた画像を生成します。これにより、キャラクターの顔は維持しつつ、周囲の環境やコンテキストを大きく変化させることができます。
実際に試してみました。先ほどの女の子を例に衣服を変えてみましょう。
プロンプト例は下記の通りです。
change your clothes, –ar 1:1 –niji 6 –s 50 –cw {数値} –cref {URL}
「–cw」オプションの値を調整することで、キャラクターの一貫性と多様性のバランスを自在にコントロールできます。実際に下記の通り服装が大きく変化していますが、顔は維持されています。
やはりすごい、Midjourney。
新機能「cref」によるビジネス可能性
「cref」機能は、創作活動だけでなく、ビジネスの世界でも大きな可能性を秘めています。例えば、AIインフルエンサーの作成やオリジナルブランドキャラクターの展開に活用することができます。
AIインフルエンサーは、人工知能によって生成された仮想のインフルエンサーです。「cref」機能を使えば、AIインフルエンサーのビジュアルを一貫性のあるものにしつつ、様々な表情や衣装で表現することができます。これにより、AIインフルエンサーのキャラクター性を確立し、フォロワーとの親密度を高めることができるでしょう。
また、企業のブランディングにおいても、「cref」機能は大きな役割を果たします。オリジナルのブランドキャラクターを作成し、そのキャラクターを使ってマーケティング素材を制作することができます。「cref」機能を使えば、ブランドキャラクターの一貫性を保ちながら、様々なシーンや状況で活用することができます。これにより、ブランドイメージの強化と、消費者との絆の形成が期待できます。
さらに、「cref」機能は、キャラクターデザインのプロセスを大幅に効率化することができます。通常、キャラクターデザインは時間と労力を必要としますが、「cref」機能を使えば、基準となるキャラクターを作成した後、そのバリエーションを簡単に生成することができます。これにより、デザインのイテレーションを速く回すことができ、より良いキャラクターデザインを短期間で実現できるのです。
これによって素人がAIを使った漫画作品などは大きく増えていくと思います。
顔を固定する新機能「cref」使い方まとめ
Midjourneyの「cref」機能は、キャラクターの顔の一貫性を保ちつつ、創造性を拡張する画期的なツールです。この機能により、ユーザーは自由度の高いビジュアルコンテンツを生成し、新しい表現の地平を切り開くことができます。
「cref」機能は、創作活動だけでなく、ビジネスの世界でも大きな可能性を秘めています。AIインフルエンサーの作成、オリジナルブランドキャラクターの展開、マーケティング素材の生成など、幅広い分野で活用できるでしょう。
また、「cref」機能は、キャラクターデザインのプロセスを効率化し、よりクリエイティブなキャラクター制作を可能にします。デザインの選択肢が広がることで、ユーザーは自分だけのオリジナルキャラクターを作り上げることができるのです。
「cref」機能の登場により、Midjourneyはより多様な創作活動を支援するプラットフォームへと進化しました。キャラクターの一貫性を維持しながら、独創的な作品を生み出すことができるようになったのです。
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趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
▼書籍掲載実績
Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
保護者と教育者のための生成AI入門/工学社出版(【全国学校図書館協議会選定図書】)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年