OpenAIより引用
AIテクノロジーの進化は目覚ましく、企業にとってAIを活用したイノベーションは必要不可欠になってきています。そんな中、世界的なAI企業OpenAIが、2024年4月14日に日本法人「OpenAI Japan」の設立会見と、日本語に特化したGPT-4カスタムモデルの提供を発表しました。
この記事では、OpenAI Japanの概要や、日本語特化GPT-4の特徴、提供開始時期、料金体系、使い方などについて詳しく解説します。また、OpenAI Japanの今後の展望についても考察していきます。
この記事では、以下の内容について解説します。
・OpenAI Japanの会見の模様が気になる
・会見内で発表された日本語特化GPT-4でできる事やいつから使えるのか知りたい
OpenAI Japanとは?
OpenAIは、2024年4月15日に日本法人「OpenAI Japan」の設立と営業開始を発表しました。
OpenAIの本社はサンフランシスコにありますが、これまでイギリス・ロンドンとアイルランド・ダブリンにも拠点を持っていました。東京オフィスは4つ目の拠点であり、アジア地域としては初となります。OpenAI Japanの所在を調べると登記上は東京都港区西新橋にある雑居ビルにあるものの、実際の場所かどうかは不明です。実際に採用も始まっています。
国税庁より引用
OpenAIのCOOであるブラッド・ライトキャップ氏は、日本がOpenAIにとって重要な市場であり、技術開発の面でも重要な国だと述べています。OpenAIの目的は、企業がAIによるイノベーションに遅れずについていけるよう支援することだと説明しました。
OpenAI Japanの代表執行役員社長に就任した長崎忠雄氏は、テクノロジー業界で25年以上の経験を持ち、日本のAWSにおける顔として活躍してきた人物です。 長崎氏は、AIが飛躍的に進化していく中で、日本のお客様との対応を重ね、これまでにない事例を作っていきたいと抱負を語っています。
長崎氏はAWS（アマゾン・ウェブ・サービス）日本法人の前社長です。知名度のなかったAWSを日本全国に知らしめ、日本のインフラを支えるレベルにまで貢献してきた超絶敏腕経営者です。
私自身も長崎氏がOpenAIの日本法人の社長に就任のニュースを知り、衝撃と共に安堵しました。きっとAWSのようにOpenAI＝生成AIを日本に浸透させる事を信じてなりません。
OpenAI Japanは何故生まれた？
東京を拠点に選択した背景には、日本がグローバルなイノベーションの中心地として認められていることがあります。長年にわたり、日本では人々と技術が密接に協調し、多くの偉業を成し遂げてきました。OpenAIは、この土地柄を活かし、日本の独自のニーズに応えるAIツールの開発を目指しています。
実際にサムアルトマン氏は何度も日本へ来訪しています。
また最近では楽天との協業発表があったことも話題になりました。
こうした点からサムアルトマン氏が日本へポジティブな印象を持っている点もポイントだと考えます。
サムアルトマン氏からも下記のメッセージをいただいています。
「日本にオフィスを開設できたことを嬉しく思います。日本は長い歴史を通じ、人々と技術が協力し、大変多くのことを成し遂げています。AIが、人々をより創造的で生産的になるのを助け、まだ想像されていない新しい産業にも広範囲に価値を提供することを加速できると信じています。」- サム・アルトマン、OpenAI CEO
OpenAIより引用
OpenAI Japanで求められている人物は？
OpenAI Japanの目指しているものは下記の通りです。
OpenAIより引用
- 顧客中心: 顧客の優先事項を深く理解し、顧客のビジョンの達成を支援することに意欲的。経営陣や専門家と強力な関係を築き、信頼できるアドバイザーとしての役割を果たす。
- 人工知能への情熱と好奇心: AI技術の導入を支援する機会を歓迎し、お客様のAIリテラシー向上に積極的に取り組む。
- ビルダーとしての素質: 強力なシステムとプロセスをゼロから構築し、正確に実行することに情熱を持つ。
- 新しい挑戦への興奮: 事前に答えのない問題にも意欲的に取り組み、多面的な知識を活用してオーダーメイドのソリューションを提案する。
- 戦略的思考: 市場投入のベストプラクティスを理解し、長期的な視点から組織の基準を引き上げる。社内外の関係者を戦略に沿って協力させる。
AI技術の導入という点から日本へのChatGPT＝生成AI導入を加速させる動きが見て取れますね！
求人情報は記載が難しいため公式サイトよりご確認ください。
GPT-4より3倍高速？同日発表された日本語特化GPT-4とは?
同時に発表されたのが、日本語に特化したGPT-4モデルです。このモデルは、日本語文書の翻訳や要約、使用トークン数を軸としたコスト効率が最適化されています。現行のGPT-4 Turboと比べ、約3倍高速になっているのが特徴です。
動画デモでは、その高速性が確認できます。下記はGPT-4 Turboと日本語特化したGPT-4の回答を比較したものです。そのスピードは圧倒的でしょう。
OpenAIより引用
日本語特化GPT-4はいつから使える?
日本語特化GPT-4は現在、今後数カ月以内にAPIが公開される予定です。 具体的な提供開始時期は明らかにされていませんが、OpenAIは日本市場における技術開発に意欲的であり、早期の一般提供を目指しているものと考えられます。
日本語特化GPT-4の料金
日本語特化GPT-4の料金体系については、まだ詳細が公開されていません。 OpenAIは企業や政府とのパートナーシップを重視しているため、法人向けの提供が中心になると予想されます。個人ユーザー向けの料金プランも検討されるかもしれませんが、現時点では不明です。
現在日本で利用できるChatGPTの料金は下記ページをご覧ください。
【課金】ChatGPT Plus（有料版）の料金や支払い方法について徹底解説
日本語特化GPT-4の使い方
日本語特化GPT-4は、日本語文書の翻訳や要約、コストパフォーマンスに優れた文章生成などに活用できます。特に、プログラミングスキルを持たない社員でも、業務課題に特化したAIツールを自ら開発できるようになることが期待されています。
ChatGPTの全容については下記記事をご覧ください。
【2024年4月最新】ChatGPTとは？活用するメリットや初心者でもわかる使い方を徹底解説
一方で、OpenAIは日本国内でのサーバー投資についても検討しており、日本政府とも対話を重ねているとのことです。これにより、日本国内のデータを活用したより高度なカスタマイズが可能になる可能性があります。
OpenAI Japanの今後の未来
OpenAI Japanの設立は、日本市場におけるOpenAIの長期的なパートナーシップの第一歩となります。 OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、日本との関係構築に意欲的であり、今後の展開に期待が寄せられています。日本は、AIの技術開発において世界的に見て非常に前向きな国の1つであり、OpenAIにとって重要な市場です。
OpenAIは日本企業や政府との協力を通じて、より高度なAIモデルの開発を目指していくと考えられます。
まとめ
OpenAIは2024年4月15日に日本法人「OpenAI Japan」を設立し、日本市場への本格参入を表明しました。 同時に、日本語に特化したGPT-4カスタムモデルの提供も発表されました。このモデルは現行のGPT-4 Turboと比べ約3倍高速で、日本語文書の翻訳や要約、コストパフォーマンスに優れています。
今後数カ月以内にAPIが公開される予定で、企業や政府向けの提供が中心になると考えられます。OpenAIは日本市場における技術開発に意欲的であり、日本企業や政府との協力を通じて、より高度なAIモデルの開発を目指していくと期待されます。
OpenAI Japanの設立は、日本との長期的なパートナーシップの第一歩となるでしょう。
趣味：業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験：ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格：HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification
書籍掲載実績：Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版(2023/08/29)
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴５年、HubSpot歴１年
