OpenAIが開発した対話型AI「ChatGPT」は、2022年11月の公開以来、文章生成や会話支援、コーディングの補助など、幅広い分野で活用されてきました。当初は言語モデルGPT-3.5が搭載されていましたが、2024年5月、最新のGPT-4oが実装されたことで、無料版のChatGPTの性能が飛躍的に向上しました。
じゃあ、結局「有料版」と「無料版」って何が違うのかどんどんわからなくなってきますよね。
本記事では、アップグレードされた無料版ChatGPTの新機能と強化点、そして有料版(ChatGPT Plus)との違いについて、詳しく解説します。ChatGPTをこれまで以上に活用したい方は必見の内容となっていますので、ぜひご一読ください。
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この記事はこんな人におすすめ
・結局、無料と有料で何の機能が使えるのか知りたい
・有料に課金する意味を知りたい
ChatGPTとは
ChatGPTは、OpenAI社が開発した大規模言語モデルGPT(Generative Pre-trained Transformer)を搭載した対話型AIです。2022年11月に一般公開され、文章生成、会話の支援、コーディングの補助など、さまざまな用途で活用されています。
当初はGPT-4、GPT-4 turboが最高モデルとして搭載されていましたが、2024年5月にGPT-4oが実装されたことで、より自然な対話と高度な文章生成が可能になりました。GPT-4oは従来モデルより高速で正確な応答が期待できる最新のモデルです。
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ChatGPTの特徴は、自然言語処理能力の高さにあります。ユーザーの質問を的確に理解し、論理的で分かりやすい回答を生成します。また、コンテキストを把握して一貫した対話を行うことができます。さらに、プログラミングコードの生成や修正、数学や科学の問題解決なども可能です。
ChatGPTとは何かの総まとめを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
ChatGPTの有料版と無料版の違いとは?
ChatGPTには無料版と有料版(ChatGPT Plus)があり、それぞれ異なる機能と制限があります。
主な違いは以下の通りです。
修正した表を以下に示します。
無料版と有料版の両方で、ファイルの添付、GoogleDriveやOneDriveへの接続、WEBブラウジング、コーディングが可能です。有料版のほうが高性能なモデルが利用でき、文字数制限も緩和されるなどのメリットがある一方で、基本的な機能は無料版でも利用できます。
しかしながら、どの機能にも制限があります。この制限が舐めてはいけないほどにストレスになります。
学生がレポートをまとめたり、メールなど事務的な作業で使う分には充分に無料版でも使えますが、ビジネスで使う場合には正直あまり役立つとは思えません。
トライアルとして使う分には充分でしょう。
有料版を検討している方は以下の記事をご覧ください。
ChatGPT無料版の中でも、アカウント有と無で機能制限がある
ChatGPTはアカウント登録なしでも使えるようになりました。ここで勘違いしてはいけないのが、ChatGPTの無料版であれば同じような機能を使えるわけではないということです。
ChatGPT無料版のアカウント無と有での違いは以下の通りです。
機能 | アカウント無し版(ゲスト版) | 無料版(アカウント有り) |
---|---|---|
利用可能モデル | GPT-3.5のみ | GPT-4o(制限有) |
ファイルアップロード | 不可 | 可能 ※制限有 |
WEBブラウジング | 不可 | 可能 ※制限有 |
解析機能 | 不可 | 可能 ※制限有 |
入力文字数制限 | 約5,000文字 | 約5,000文字 |
回答文字数制限 | 有 | 有 |
回答スピード | 低速 | 低速 |
画像生成 | 不可 | 不可 |
API連携 | 不可 | 不可 |
GPTsの作成 | 不可 | 利用のみ可能 |
アカウント無し版(ゲスト版)に比べ、無料版(アカウント有り)ではファイル操作、ブラウジング、解析が可能になり、GPT-4oの一定時間利用などのメリットがあります。
ただし、無料版でも画像生成は不可で、API連携、GPTsの作成はできません。無料版の機能を十分に活用しつつ、有料の追加機能が必要になれば課金するなど、ニーズに合わせて使い分ける必要があります。
ChatGPTの有料版と無料版の料金比較
ChatGPTの無料版は名前の通り無料で利用できますが、有料版であるChatGPT Plus、Team、エンタープライズの料金は以下の通りです。
特徴 | ChatGPT Free | ChatGPT Plus | ChatGPT Team※1 | ChatGPT Enterprise |
---|---|---|---|---|
対象ユーザー | 個人 | 個人 | 小規模チーム | 大企業 |
月額料金 | 無料 | $20 | 年間契約で1ユーザーあたり$25、月間契約で$30 | 非公開(2023年時点で1ユーザーあたり$50程度) |
※1 企業用に作られた標準プランです。
【ChatGPT Team Plan】とは?メリット~使い方!法人向けに登録・移行方法までを徹底解説
有料版に加入すれば、上記の機能強化に加えて、優先的にChatGPTを利用できるメリットがあります。無料版では混雑時にうまく動作しないこともありますが、有料版ではそうした心配がありません。
無料版のChatGPTがどこまで制限されるのか有料版と比較試してみた
無料版のChatGPTがどこまで制限されるのか実際に各機能、有料版と比較しながら試してみました
※アカウント登録をして試しています。
文字数制限
太宰治の人間失格を1万文字投下してみましたが、このような表示に。
2万文字入れたところ余裕で要約してくれました。
ファイルアップロード
無料だと10枚までと出てきました。
有料版でもアップロードは10枚までと出ました。ここは変わらないんですね。
※出力文字数は違うので注意が必要です。
画像認識
以下の画像に対してどこまで分析できるのか比較してみました。
総務省より引用
無料版は以下のような回答に
このグラフは「主要国における高齢者人口の割合の比較(2018年)」を示しています。各国の65歳以上の人口割合と75歳以上の人口割合が示されています。
高齢者人口の割合(%):
日本
65歳以上: 28.1%
75歳以上: 14.2%
65〜74歳: 13.9%
イタリア
65歳以上: 23.3%
75歳以上: 11.5%
65〜74歳: 11.8%
ドイツ
65歳以上: 21.7%
75歳以上: 9.4%
65〜74歳: 12.3%
フランス
65歳以上: 20.1%
75歳以上: 9.4%
65〜74歳: 10.7%
イギリス
65歳以上: 18.7%
75歳以上: 8.6%
65〜74歳: 10.1%
カナダ
65歳以上: 17.4%
75歳以上: 7.4%
65〜74歳: 10.0%
アメリカ
65歳以上: 15.8%
75歳以上: 6.6%
65〜74歳: 9.2%
韓国
65歳以上: 14.4%
75歳以上: 6.0%
65〜74歳: 8.4%
中国
65歳以上: 11.2%
75歳以上: 3.7%
65〜74歳: 7.5%
また、世界の65歳以上の人口割合は8.9%です。
注釈:
日本の値は「人口推計」、他国は「World Population Prospects: The 2017 Revision(国連)」より。
日本は9月15日現在、他国は7月1日現在。
有料版は以下のような回答に
このグラフは、2018年における主要国の高齢者人口の割合を比較しています。以下に、グラフに示されたデータの詳細をまとめます。
2018年の高齢者人口(65歳以上)の割合
日本: 28.1%
65~74歳: 13.9%
75歳以上: 14.2%
イタリア: 23.3%
65~74歳: 11.5%
75歳以上: 11.8%
ドイツ: 21.7%
65~74歳: 11.0%
75歳以上: 10.7%
フランス: 20.1%
65~74歳: 9.4%
75歳以上: 10.7%
イギリス: 18.7%
65~74歳: 8.6%
75歳以上: 10.1%
カナダ: 17.4%
65~74歳: 7.4%
75歳以上: 10.0%
アメリカ: 15.8%
65~74歳: 6.6%
75歳以上: 9.2%
韓国: 14.4%
65~74歳: 6.0%
75歳以上: 8.4%
中国: 11.2%
65~74歳: 7.5%
75歳以上: 3.7%
主なポイント:
日本は高齢者人口の割合が最も高く、28.1%に達しています。65~74歳と75歳以上の年齢層の割合はほぼ同じです。
中国はリストにある国の中で最も低く、11.2%です。65~74歳の年齢層の割合が75歳以上の年齢層よりも大きくなっています。
世界の65歳以上人口の割合は8.9%です。
注釈:
日本のデータは9月15日時点の人口推計に基づいており、他国のデータは7月1日時点のものです。
他国のデータソースは、国連の「World Population Prospects: The 2017 Revision」です。
何か特定の質問やさらなる分析が必要な場合は、お知らせください。
主なポイントも併せて回答してくれました。
有料版の方が仕事に使えるという理由がわかるはずです。
ChatGPTをフル活用したい場合は有料版が不可欠です。特に画像生成機能は有料版の大きな魅力で、イラストや写真の作成に役立ちます。
ChatGPT Plusへのアップグレード方法
ChatGPT Plusへのアップグレードは簡単です。OpenAIのウェブサイトからアカウントにログインし、「Upgrade Plan」をクリックするだけです。
支払い方法はクレジットカードのみで、一度アップグレードすれば自動更新されます。解約する場合は、マイアカウントページから手続きを行う必要があります。
ChatGPTの無料版と有料版の違いまとめ
ChatGPTの無料版と有料版(ChatGPT Plus)の主な違いは以下の通りです。
- 利用可能なGPTモデルが異なる(有料版が最新の高性能モデル)
- 文字数制限が異なる(有料版が大幅に緩和)
- 応答速度が異なる(有料版が優先処理)
- 画像生成機能の有無(有料版のみ可能)
- GPTsの作成制限の有無(有料版に制限なし)
無料版でChatGPTに慣れた上で、本格的な利用を考えている場合は有料版への切り替えをおすすめします。プロンプトの文字数制限緩和、画像生成、GPTsのカスタマイズなど、有料版ならではの恩恵が多数あります。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
書籍掲載実績:Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年