YoutubeOpenAI DevDayより引用
ChatGPTは、OpenAIが開発した自然言語処理のモデルです。ChatGPTは、テキストや音声、画像などを入力として受け取り、それに応じたテキストや音声、画像などを出力として返すことができます。ChatGPTは、さまざまなタスクや応答が可能なAIです。
しかし、ChatGPTは、汎用的なモデルであるため、特定の目的に合わせてカスタマイズすることが難しいという問題がありました。そこで、OpenAIは、ChatGPTを目的に合わせてカスタマイズできる新しいサービス「GPTs」を2023年11月7日(日本時間)発表しました。
ChatGPTの新機能や発表のまとめは下記から↓
新機能GPTsなど!OpenAI DevDayとは? 2023年11月7日レポート総まとめ
今回のChatGPTの盛り上がりにより、ChatGPTを一から理解したい人はこちらの記事をご覧ください。
【2023年11月最新情報】ChatGPTとは?初心者完全マニュアル入門
GPTsとは、ChatGPTをベースにして、自分のニーズに合わせてカスタマイズできるサービスです。GPTsを使えば、ChatGPTがさまざまなタスクを実行するAI代理店として利用できます。GPTsは、プログラミングの知識がなくても、簡単に自分だけのChatGPTを開発できます。また、開発したGPTsをほかの人と共有したり、GPTストアで販売したりすることもできます。
2024年1月第2週にオープンが決まったGPT Store(ストア)についての詳細は下記から!
【収益化可能】GPT Store(ストア)とは?使い方~いつからオープンかまで徹底解説
この記事では、GPTsの概要と基本的な使い方、およびGPTsの活用事例を紹介します。GPTsを使って、業務を効率化させたり、創造性を発揮したりしましょう。
無料でGPTsを使ってみたい場合は以下の記事をご覧ください。
無料でGPTsを使う方法、おすすめの無料GPTs7選を紹介!
この記事はこんな人におすすめ
・OpenAI DevDayで発表されたGPTsの新機能の導入方法~使い方が知りたい
・GPTsでできることメリットが知りたい
・GPTsを販売できるって聞いたけどどういうことか知りたい
おすすめのGPTsが知りたい!使いたい!という人は下記記事をご覧ください。
実際に試した筆者推薦!ジャンル別おすすめのGPTs(GPT Builder)10選、どれが使えるの?
- ChatGPTの新機能「GPTs」とは?
- GPTsの特徴
- GPTsを使うべき3つのメリット
- GPTsとGPT Builderは何が違うの?
- GPTsの使い方
- GPTsは作らなくても即使える!公式から全16種類ラインナップ有
- クオリティは如何に!?自分で作成したオリジナルGPTsを実際に使ってみた。
- GPTsの質を上げる方法
- Configure画面の概要
- GPTsの使う上で効果的なアプローチ4選
- GPTsを共有する方法
- GPTsを公開する方法
- GPTsとSNSやEmailとの連携が可能に!
- GPTsの正しい選び方
- GPTsの活用事例10選
- 即使える実際に作成したGPTsを紹介!
- GPTsを使う際の3つの注意点
- ChatGPTのライバル「Claude」からGPTs風の機能が登場!
- GPTsの使い方まとめ
ChatGPTの新機能「GPTs」とは?
GPTsとは、ChatGPTを専門的な知識に特化したものにカスタマイズできる新しい機能です。この新機能により、ユーザーは自分だけのAIアシスタントを簡単に作成できるようになりました。
GPTsの特徴は、複雑なプログラミング知識を必要とせず、プロンプトでの指示だけでカスタマイズが可能な点です。これにより、個人のニーズに合わせたチャットボットの開発が、より身近なものとなりました。GPT-4モデルは汎用的なAIであるため、特定の目的やニーズに合わせて調整することが難しい場合があります。そこで、GPTsが登場しました。
2023年11月6日、米国時間でのOpenAI社主催カンファレンスにおいて、GPTs(「ジーピーティーズ」と発音)が世界に向けて発表されました。有料プラン加入者は、この機能を活用してカスタマイズされたGPTsを利用することができます。
GPTsの登場により、従来のChatGPT拡張機能であるプラグインサービスは終了しました。
GPTsは、Webブラウザ上で動作するため、インストールやセットアップなどの手間がありません。GPTsは、OpenAIの有料プランであるPlusやEnterpriseのユーザーに提供されています。
GPTsは一部制限有で無料で使えるようになりました。
詳細は以下の記事をご覧ください。
GPTsの特徴
GPTsは、OpenAIが2023年11月6日に開催した開発者向けのイベント「OpenAI DevDay」で発表されました。
GPTsの特徴は、以下のとおりです。
ノーコードでオリジナルのGPTを作成
GPTsは、プログラミングスキルなしでAIアシスタントを作れる画期的なツールです。単純なテキスト入力とAIとの対話で、独自のGPTを短時間で開発できます。これにより、時間と費用の大幅な節約が可能となり、ChatGPTの月額料金以外の追加コストは不要です。
開発したGPTを公開・収益化
作成したGPTは、ユーザーの選択により一般公開することができます。GPT Storeでの公開を通じて、将来的には利用者数に応じた報酬システムも計画されています。また、有料プラン加入者は、他のユーザーが開発した多様なGPTを自由に利用できる利点があります。
外部サービスとAPI連携
GPTsの「Custom Action」機能により、外部サービスとのシームレスな連携が可能です。これにより、CRMツールとの統合による顧客データ分析や、顧客対応の自動化など、ビジネスプロセスを効率化する多様な応用が期待できます。この機能を活用することで、GPTsは様々な業務シーンで重要なツールとなる可能性を秘めています。
GPTsは、ChatGPTの可能性を広げるサービスです。GPTsは、さまざまな分野で活用されることが期待されています。
GPTsを使うべき3つのメリット
GPTsは、新しい機能を備えたツールであり、そのメリットを3つ紹介します。
・プログラミング不要で業務効率化に寄与できる
・作成したGPTsを共有可能
・API利用による無限の可能性
プログラミング不要で業務効率化に寄与できる
GPTsの最大の特徴は、コーディングなしでカスタムChatGPTを作成できる点です。コーディングなし、つまりノーコードとは、プログラミングの知識がなくてもアプリやWebサービスを構築できることを意味します。
ユーザーは指示をテキストで入力するだけで、独自のChatGPTを簡単に開発できます。この方法では、開発にかかる時間が短縮され、大きな初期費用やエンジニアの必要性がない点が利点です。
誰でも業務効率化ができるという点はすごいですよね。
企業様で実際にChatGPTを用いて業務効率化を考えている方はChatGPT teamプランがおすすめです。詳細は下記をご覧ください。
【ChatGPT Team Plan】のメリット~使い方!法人向けの高性能なGPT-4プランを徹底解説
作成したGPTsを共有可能
GPTsで開発されたチャットボットは、他のユーザーと共有することが可能です。公開範囲は以下の3つの中から選べます:個人のみ、リンク共有、一般公開。将来的には「GPT Store」での利用者数に応じた収益化も期待されています。
API利用による無限の可能性
GPTsには「Custom Actions」という機能が備わっており、外部データのAPI呼び出しによるデータ取得が可能です。これにより、GPTsで作成したチャットボットを外部サービスと連携して活用することができます。例えば、Googleスプレッドシートのデータをチャットボットに取り込むなど、様々なツールとの連携が可能になります。
また、APIを通じて正確な情報を取得することで、ChatGPTが提供する事実に反する回答(ハルシネーション)のリスクを減らすことができます。
GPTsとGPT Builderは何が違うの?
おそらくOpenAIの開発発表があってから混乱されている方も多いかと思います。
GPTsとGPT Builderの違いは下記の通りです。結論同じです。
なので、結論としては両者同じ意味にはなるのですが、
この記事を見ている人はGPT Builderの使い方~応用を求めているという認識で大丈夫です。
混乱しますのでGPTs に統一して話を進めてきますが、ちなみに公式もこのようにうたっています。
We’re rolling out custom versions of ChatGPT that you can create for a specific purpose—called GPTs. GPTs are a new way for anyone to create a tailored version of ChatGPT to be more helpful in their daily life, at specific tasks, at work, or at home—and then share that creation with others. For example, GPTs can help you learn the rules to any board game, help teach your kids math, or design stickers.
Anyone can easily build their own GPT—no coding is required. You can make them for yourself, just for your company’s internal use, or for everyone. Creating one is as easy as starting a conversation, giving it instructions and extra knowledge, and picking what it can do, like searching the web, making images or analyzing data. Try it out at chat.openai.com/create.
OpenAIより引用
私たちは、特定の目的のために作成できる ChatGPT のカスタム バージョン (GPTs と呼ばれます) を展開しています。GPTs は、日常生活、特定のタスク、職場、家庭でより役立つようにカスタマイズされたバージョンの ChatGPT を誰でも作成し、その作成物を他の人と共有できる新しい方法です。たとえば、GPT は、ボード ゲームのルールを学習したり、子供に算数を教えたり、ステッカーをデザインしたりするのに役立ちます。
誰でも簡単に独自の GPTs を構築できます。コーディングは必要ありません。自分用に作成することも、会社内で使用するためだけに作成することも、全員用に作成することもできます。作成は、会話を開始し、指示や追加の知識を与え、Web 検索、画像の作成、データ分析などの機能を選択するのと同じくらい簡単です。chat.openai.com/createで試してみてください。
GPTsそのものを使いたい!導入したいという人は下記記事をご覧ください。
GPTsの使い方
GPTsの使い方(PCの場合)
GPTsを導入~実際に使うには、以下の手順を踏みます。
①GPTsのWebサイトにアクセスする
②GPT Builder を立ち上げる
③GPTを使ったプロジェクトのタイトルを決める: 制作意図を伝える
④GPTsがボットのアイコンを考えてくれる
順々に見ていきましょう。
①GPTsのWebサイトにアクセスする
前提としてこのような画面になっていたらGPTsが使えるようになっています。
②GPTsを立ち上げる
おそらくこのUI設計だけでかなり大きく変わっていると思いますので混乱するかと思います。
左上の「Explore」を押下します。
「Create a GPT」を押下します。
下のMade by OpenAIはすでに公式から作られたGPTs(GPT Builder)ですね。
お試しで触ってみるのにちょうどいいでしょう。
③GPTを使ったプロジェクトのタイトルを決める: 制作意図を伝える
画面上で下記のような文章が出てきました。
Hi! I’ll help you build a new GPT. You can say something like, “make a creative who helps generate visuals for new products” or “make a software engineer who helps format my code.”
What would you like to make?
OpenAIより引用
こんにちは!新しい GPTs の構築をお手伝いします。 「新製品のビジュアル生成を支援するクリエイティブを担当してください」、「コードのフォーマットを支援してくれるソフトウェア エンジニアを担当してください」などと言えます。何を作りたいですか?
こんなフランクな感じでGPTsを使って会話するだけで、手軽にプロジェクトを完成させることができます。
例として、ビートルズの「アビーロード」をいろんな生き物たちに歩かせるサムネイルを作るボットを作成してみましょう。(笑)
日本語にも対応していますが、現在何かの理由で返答が全て英語になっているようです。
ボットの名前もチョイスしてくれたのすごくないですかw
「アビーロードクリエイター」・・・めちゃくちゃいい。
④GPTsがボットのアイコンを考えてくれる
すごいのがボットのアイコンも作ってくれるんです!すごいセンスの良い画像!
作り直しもできますのでそのような場合は「作り直し」と指示してみましょう。
以上でボットは完成です。実際に使ってみましょう。
GPTsの使い方(スマホ版)
スマホ版は本当に簡単です。※尚、GPTsの開発はできません。
・スマホ版ChatGPTを開く
・左上のボタンを押下
・サイドから使いたいGPTsを選択
・スマホ版ChatGPTを開く
左上の二本線のボタンを押下します。
・サイドから使いたいGPTsを選択
GPTsがたくさん出てきました!
実際に使ってみました。この謎の画像の詳細が知りたい方はこちらをご覧ください。(笑)
GPTsは作らなくても即使える!公式から全16種類ラインナップ有
ここまでGPTsの作り方をお伝えしてきましたが、実際には公式からGPTsが全16種公開されています。
種類としては下記の通りです。
ツール名 | ツール概要 |
DALL-E | あなたの想像力を画像に変えましょう |
Data Analysis | ファイルをドロップしていただければ、分析と視覚化を手伝います |
ChatGPT Classic | 追加機能のない最新版GPT-4 |
Game Time | どんな年齢のプレイヤーにもボードゲームやカードゲームを素早く説明できます。さあ、ゲームを始めましょう! |
The Negotiator | 優れた交渉人になりましょう。より良い結果を得るお手伝いをします。 |
Creative Writing Coach | あなたの作品を読んで、スキル向上のためのフィードバックをします。 |
Cosmic Dream | デジタルの驚異を描くビジョナリーなペインター |
Tech Support Advisor | プリンターのセットアップからデバイスのトラブルシューティングまで、ステップバイステップでお手伝いします。 |
Coloring Book Hero | どんなアイデアも夢幻的なぬりえのページに変えましょう |
Laundry Buddy | 染み、設定、整理、洗濯に関することなら何でも聞いてください。 |
Sous Chef | あなたが愛する食べ物と持っている食材に基づいたレシピを提供します。 |
Sticker Whiz | あなたの最も大胆な夢をダイカットステッカーに変えて、あなたのドアまで直送します。 |
Math Mentor | 数学で子供を手伝いたい親を支援します。夜9時の幾何学証明の復習が必要ですか?ここにいますよ。 |
Hot Mods | あなたの画像を本当にワイルドなものに変えましょう。画像をアップロードして、さあ行きましょう! |
Mocktail Mixologist | 手持ちの食材でモクテルレシピを提供し、どんなパーティーも盛り上げます。 |
genz4meme | 最新のスラングとミームを理解するお手伝いをします。 |
急にUIUXが変わってびっくりしたかと思いますが上3つが順番に
DALL-E3(画像生成機能)、Data Analysis=Advanced Data Analysis、ChatGPT Classic=通常のChatGPTだと考えてください 。
公式GPTsを使う方法
・ChatGPTにログインしましたら「Explore」を押下
・すると実際に全16種の公式GPTsが出てきました。By ChatGPTと記載あるものが公式からのリリースです。
公式GPTsを使ってみた。
試しに上から6番目の「Creative Writing Coach」を使ってみました。
このGPTsはライティングに対してフィードバックをくれます。
例えばAIワークスタイルの記事文を投げ込んでみました。すると・・・
以下、さらに改善できる点についての提案です:
- 可読性の向上: 長い段落は読みにくくなることがあります。もし可能であれば、いくつかの大きな段落を分割して、もう少し短くすると良いでしょう。これにより、読者が情報を消化しやすくなります。
- 視覚的要素の活用: もし可能であれば、図表や写真を使用すると、テキストの内容をより理解しやすくなります。特に、新しい機能やAPIの説明に視覚的要素を加えると、読者の理解が深まるでしょう。
- 結論の強化: 記事の最後に、DevDayでの発表が今後の技術開発やビジネスへどのように影響を与えるかについての簡潔な結論や見通しを加えると、記事がより完成された形になるでしょう。
総じて、非常に情報量が多く、整理された良いレポートです。上記の提案を取り入れることで、さらに読者にとって価値のある内容となるでしょう。
自分の書いた文章に対してより明確なフィードバックをいただけるのはすごいです!
クオリティは如何に!?自分で作成したオリジナルGPTsを実際に使ってみた。
先ほど作成したGPTsは隣で試す事ができます。
アビーロードクリエイターを早速使ってみましょう。
「ライオンと猿とゴリラがアビーロードを歩く」と入れてみます。すると・・・
これはすごいwwもうアー写だw
GPTsの質を上げる方法
当然ですが、上記のボットは知識を与えてあげるとより品質の高いボットになります。
私はアビーロードの写真をGPTsに学習させたことであのクオリティの写真が出来上がりました。やり方は下記の通りです。
①Configureボタンを押下
②knowledgeボタンを押下しファイルを添付
①Configureボタンを押下
先ほどのページのConfigureボタン(右)を押下します。
②knowledgeボタンを押下しファイルを添付
ここでアビーロードの写真をアップさせGPTsに学習させました。
Configure画面の概要
実際にConfigure画面の概要を図示してみました。
各種説明します。
⓪アイコン
ユーザーがどのGPTsにしようか選ぶときのビジュアルにあたり、
またチャットをするときに表示されるGPTのアイコンになります。仕様がわかりやすいものをGPTsに作ってもらうようにしましょう。
①Name
GPTチャットインターフェースでの会話時に表示されるGPTの名前
②Description
GPTsの概要を紹介するこの文章は、GPT Storeでの公開時にも重要な役割を果たします。
GoogleでいうMeta Descriptionの役割を持つと思いますのでGPT SEOの分野が今後拡大していく中で、この説明文の重要性は一層高まることでしょう
③Instruction
期待する動作内容を記述するところです。例えば以下のように記述します。
アビーロードを歩く生き物は単体ではなく必ず複数で歩くようにします。 |
---|
これはCustom InstructionやSystem Messageと同様の役割を果たします。
④Conversation starters
これは指示文のテンプレをいくつか用意してあげる事でユーザービリティを高めます。画像のようにテンプレをクリックするとそれがチャットに送信されるイメージです。
⑤knowledge
添付ファイル(画像やPDF、Excelなど)を添付する事でGPTsの知識を学習させる事ができます。
⑥Capabilities
GPTsに対して3つのデフォルト機能の内、好きな機能を紐づける事ができます。
今現在は次の3つをが利用可能です。
- Web Browsing(ウェブ検索機能)
- DALL-E Image Generation(画像生成機能)
- Code Interpreter(分析機能)
この3つのうまい使い分けは下記記事をご覧ください。
【ChatGPT All Tools】使い方 GPT-4の全機能の重ね技を徹底解説
⑦Actions
ChatGPTを使用して、独自に開発した外部APIを実行することが可能です。例えば、”最新のITニュースAPI”や”MAPを取得するAPI”などがこれに該当します。
具体的には、OpenAPIのスキーマを用いて設定を進めます。主な設定項目は以下の通りです:
- OpenAPI スキーマ
- 認証方法
- プライバシーポリシー
また、URLから直接インポートすることも可能です。
GPTsの使う上で効果的なアプローチ4選
GPTsの開発に際して直面する課題を解決するための、実践的なアプローチを4つご紹介します。
アプローチ1:目指す出力に適したデータを提供する
ChatGPTは、提供される情報の詳細度に応じて、より良い結果を出すことがあります。特定の出力を目指している場合、それに近いサンプルデータの準備が推奨されます。
例えば、画像生成の際は、参考画像をサンプルとして用いることが有効です。文章生成の場合は、類似の文体や内容で作成されたサンプルを提供すると良いでしょう。自分で作成するのが難しい場合は、ChatGPTや他のAI生成ツールを利用するのも一つの方法です。
犬の画像を作成するBot内でより正確なチワワの犬を作ってもらうために特定のチワワの写真を添付してみました。
複数枚添付が可能です。精度を高めるために複数枚いれて高クオリティの画像を生成できます。
アプローチ2:ChatGPTを利用して要件を整理する
GPTsの開発を始める前に、ChatGPTを使って作成したい内容について指示し、要件を整理することが効果的です。目指す画像やテキストがどのように出力されるかを試すことで、どのような条件を設定すべきかが明確になります。
最初から情報を整理するのではなく、出力イメージを基に微調整を行い、その後でプロンプトを参考にしながら整理すると、より効率的です。事前の準備により、「どのような指示をすれば良いか」がはっきりとし、GPTsでの条件設定が容易になります。
アプローチ3:不具合を引き起こす「Capabilities」の設定を見直す
GPTsの「Configure(設定)」タブにある「Capabilities(機能)」セクションでは、使用する機能のオン/オフを選択できます。たとえば、ブログ用の画像生成を目指す場合、Web Browsing機能が有効になっていると、予期せぬ「テキストデータ」が出力される可能性があります
目的に応じて、不要な機能はオフに設定することが推奨されます。
これにより、より目的に沿ったGPTsのカスタマイズが可能になります。
Web Browsing・・・ブラウザを検索して最新情報を取得する機能
Browse with Bingとは!?始め方と使い方を徹底解説!【実際に使ってみた】
DALLE Image Generation・・・画像生成ができる機能
【画像生成機能】ChatGPT「DALL-E 3(DALLE3)」使い方~応用裏技紹介
Code Interpreter・・・データ分析機能を得意とする
ChatGPTのAdvanced data analysis(Code Interpreter)の導入~使い方!
アプローチ4:条件を追加した後は、以前の条件を含めて再確認する
ChatGPTを使用する際、以前に伝えた内容を忘れがちなことがあります。例えば、「画像のサイズ指定」や「テキスト出力の禁止」など、途中で伝えた要素が変更されてしまうことがあります
このような状況を避けるために、一定の調整を行った後、これまでの条件をまとめて再度伝えることが有効です。
ChatGPTの使用における以前の指示の見落としを防ぐため、以下の10のルールを設定し、プロセスの遵守を図ります。これらのルールは、効率的かつ正確なコンテンツ制作を支援するために重要です。
▼ルール
①依頼テーマの扱い: 依頼された内容は「タイトル」として扱い、それに基づいたブログ画像を作成する。
②抽象的な依頼の対応: 抽象的な依頼(例:「おしゃれなカフェ」)の場合、画像を日本語で作成し、その後で明確化のための質問を行う。
③テキストの使用: 作成する画像には日本語のテキストを含めず、必要な場合は英語のテキストを使用する。
④画像サイズの基準: 画像のサイズは幅1500px、高さ700pxに設定し、これを基準とする。
⑤テキスト出力の制限: 画像のみを作成し、テキストの出力は避ける。
⑥画像のスタイル調整: 画像の色調やスタイルも依頼内容に応じて調整する。
⑦リビジョンポリシー: 依頼者からのフィードバックに基づき、画像は最大2回まで修正する
⑧コンテンツの一貫性: 同一プロジェクト内で使用する画像は、スタイルと色調を統一する。
⑨納期の明確化: 画像の納期は依頼時に明確にし、遵守する。
⑩著作権の遵守: 画像に使用する素材は、著作権の侵害がないことを確認する。
これらのルールに従うことで、ChatGPTを使用したコンテンツ制作の品質と効率を高めることができます。また、これらのガイドラインはプロジェクトの性質や要件に応じて柔軟に調整可能です。
GPTsを共有する方法
下記の中から公開範囲を決定します
Only me・・・自分だけが使う場合
Only people with alink・・・リンク生成され押したものはみんな使える
Public・・・公に公開
Only meと違ってOnly people with alinkとPublicは自分の本名も公開されてしまうので注意が必要です。自分の本名を公開せずに、自分の作ったGPTsを共有、公開したい場合は次章をご覧ください。
GPTsのURLを発行する方法
GPTsが作れたらそれをURLで共有する方法もあります、以下の手順で行うことができます。
1.チャット画面の左上に位置する自分で作成したGPTsの名前が記載されたボタンをクリックします。
2.GPTsの作成名をクリックします。
3.「リンクをコピーする」を押せば完了です。
表示されたGPTsの画面上のURLをコピーするだけでも共有できるので面倒な人はこっちの方法を使いましょう。
これにより、現在のチャットセッションや会話に関連するURLが生成され、クリップボードにコピーされます。このURLを使用することで、他のユーザーと特定の会話内容を共有することが可能になります。これは、コラボレーションや特定の会話内容のレビューを行う際に特に便利です。
GPTsを公開する方法
画像の通り、詳細情報を記入しましたらいよいよ公開作業へ移っていきましょう。
公開すると自分の名前をOpenにしなくてはならないデメリット(人によってはメリット)があります。
もしホームページを持っていたら作成者を「ドメイン(サイトURL)」に変更ができます。
2通りの方法を紹介します。
①自分の名前で登録する方法
こちらは非常にシンプルです。
・Save(保存を押下
・公開範囲の決定
下記の中から公開範囲を決定します
Only me・・・自分だけが使う場合
Only people with alink・・・リンク生成され押したものはみんな使える
Public・・・公に公開
・Confirmを押下
このような形で公開されました。名前を見てみましょう
GPTsの会話画面にがっつりローマ字で本名が記載されています。
②サイト名で公開する方法
続いてサイト名で公開する方法をお伝えします。
・公開範囲を選択した後に鉛筆マークを押します。
ここをしっかり変えないと本名で公開されちゃうから注意です。
・Websiteの三角アイコンを選択
・Varify new domainを押下
・domainを入れ、Submitを押下
ここで注意が必要なのがhttpやhttpsは省くこと。
あと、末尾に続く/もNG。そうでないとうまくいかない仕様になっています。
httpを入れてSubmitを出した場合の例
管理人のサイトの場合、https://ai-workstyle.com/なので「ai-workstyle.com」ですね。
うまくいきました。DNSプロバイダーに異動してTXTレコードを追加する必要があります。
ai-workstyle.com の所有権を確認するには、DNS プロバイダーに移動し、次の値を含む TXT レコードを追加します。 次に、記録を確認して検証を完了します。
実際に下記でお名前.comを例にやってみます。
めちゃくちゃ簡単ですので身構えないでください。
・ドメインのDNS設定を押下
・該当のドメインを選択して「次へ」を押下
・DNSレコード設定を利用するの「設定する」を押下
・TYPEを「TXT」に変更し、VALUEに先ほどGPTsで取得したTXTレコードをコピペし「追加」ボタンを入力
いろいろ出てきますが、チェックを外し確認画面へ進むを押下
またさらに追加でネット営業が出てきますが「設定しない」を押下します。
ほとんど広告ですね。
・最後に青い設定するボタンがあるのでクリックしたら完了です。
・GPTsのウェブサイトに戻り、「Check」を押下します。
設定して30分は置いてから「Check」を押下してみてください。
基本時間がかかります。
その他サーバーでのTXTレコード設定は下記よりご覧ください。
・「Done」が出たら完了です。押下してください。
ドメインにチェックを入れられるようになりました。
TXTレコードについては設定に30分~2時間はかかりますのでエラーになっても気長に待ちましょう。もし設定がうまくいかない場合は一度リロードしてみてください。
うまくいっているのに、キャッシュが残っているパターンもあります。
実際にアビーロードクリエイターを開いてみました。
ドメインが表示されており、本名は表示されておりません!
ついでに宣伝です。よかったらこのアビーロードクリエイターを使ってみてください。(笑)
GPTsとSNSやEmailとの連携が可能に!
2024年2月にGPTsの新機能が登場しました。GPTBuilderとSNS連携が可能になりました。
GPTBuilderとSNSを連携するメリット
・GPTsを作成した際にWEBサイトだけでなく、SNSでも自身の宣伝ができる。
例えばこんな感じです。今までWEBサイトしか載せられなかったのにSNSが表示できるようになりました。
SNSかWEBサイトどっちにアクセスしますかという選択肢が出てきます。
やり方は下記の通りです。自社や自身の宣伝をする場合に非常に便利ですよね。
他の方のGPTsを見てみましょう。こんな感じで連携がなされています。
それはやり方を見ていきましょう。
GPTsとSNS連携のやり方
・ChatGPTを開いたら、左下のプロフィールボタンをクリック
すると「Settings」というボタンがあるので押下します。
・「Builder profile」を押下
すると、SNSやEmailを選択できる一覧がでてきました。
今回はX(旧Twitter)での連携を進めていきましょう。
・「Authorize app」を押下します。
すると連携が即座に可能になりました。
GPTsの正しい選び方
・ランキングから選ぶ
・レート評価を利用する
・ランキングから選ぶ
GPT Storeを見ていくとカテゴリごとにランキングがなされています。
上位に表示されているのは基本的にいろんな方に使われているため安心して使う事が出来ます。
GPT Storeについての詳細は下記記事をご参照ください。
【収益化可能】GPT Storeとは?使い方~いつオープンかまで徹底解説
・レート評価を利用する
GPTsでは2024年2月にレビュー(レート評価)ができる/参照できるようになりました。
下記のような感じです。このような形でレートの高いものを使っていけば使えるGPTsに出会う事が可能です。
※口コミは閲覧する事が出来ません。
自身がGPTsに評価するやり方は下記の通りです。
・左上のGPTs名称を押下
・Review GPTを押下
星を選択して「Submit」を押下して完了です。
是非、良いGPTsを発掘するために皆さんで協力してレビューしていきましょう。
GPTsの活用事例10選
GPTsを作ることで、様々な分野でAIが文章を生成することができます。ここでは、GPTsの活用例をいくつか紹介します。
1.論文の内容について聞ける君
大学生からするとめっちゃ便利ではないでしょうか。(笑)
下記記事もご覧ください。
2.レトロ遊具をイメージさせてくれるGPTs
税金を投資する行政は便利なのでは?!
3.リモートワークについて相談できるチャットボット
コーチング系GPTsは流行りそうですね!!
4.あなたのイライラに心理カウンセラーが答えるGPTs
めちゃくちゃなごみそうです。(笑)
5.論破くん
完全にひろゆきですね。めっちゃ論破してみたい。
6.食材渡すと、いろいろレシピ提案してくれる Daily Recipe Creator
食材を入力するレシピを提案してくれるのは毎日の献立を考えなくて済むのでは?!
7.Professer GPT
PDFの内容をわかりやすく説明し、質疑応答にも対応できるのはかなり便利では
8.IT NEWS BOT
IT情報のニュースを簡単にまとめてくれる
これはトレンドを追いかけるのに便利!!
9. AIキャリアアドバイザー
転職をお考えの方!もうエージェントはAIで!!
10.OjisanGPT
「おじさん構文」に変換してくれるGPTs(笑)
めっちゃ面白いです。
11.日本語OKなブログ用のサムネイル画像を画像生成から文字入れ全部込みで一発で作るGPT
これこそ待ってたと言わざるを得ない・・・。
即使える実際に作成したGPTsを紹介!
実際に私が使って作ったGPTsを順次紹介していきます!
ファクトチェックGPTs
実際に文章を入れると真偽判定と参照URLを出してくれるツールです。
公的機関からの抽出になるべく特化するよう準拠したので是非、お使いください!
アビーロードクリエイターGPTs
Beatlesをモチーフとして、アビーロードを様々な生き物が歩くGPTsを作成しました。(笑)
GPTsを使う際の3つの注意点
GPTsは手軽にAIを活用できる一方で、本格的な業務利用には一定の制約がある点に注意が必要です。
1. 利用制限がある
GPTsは無料でも使えますが、有料の「ChatGPT Plus」「ChatGPT Team」プランを契約している場合にのみフルで利用可能です。さらに、1分あたり最大600回、1日あたり最大10万回までという回数制限があります。また、1回の対話で約4,096トークンまでと、応答の長さにも上限があり、制限を超えるとAIの回答が途切れる可能性があります。
2. 作成したAIの共有が限定的
GPTsで独自のAIチャットボットを作成した場合でも、それを第三者と共有できるのはChatGPT Plusなどの有料ユーザーのみに限られます。2024年5月無料ユーザーにも共有できるようになりました!
詳細は以下の記事をご覧ください
3. 機密情報の取り扱いに注意が必要
GPTsにおいても一般のChatGPTと同様に、入力したデータがAIの学習に利用される可能性があります。そのため、機密情報や秘密にすべき個人情報などをGPTsに入力すると、第三者への情報漏えいリスクが生じる恐れがあります。GPTsに入力するデータは公開しても問題ない内容に限定するべきです。
GPTsは簡便にAIを試せる反面、上記のような制約がありますので、利用目的に合わせて適切に活用する必要があります。特に機密情報の取り扱いには十分な注意を払う必要があります。
使用するGPTモデルには、プロンプトインジェクション攻撃への自動防御機能が組み込まれていないため、機密情報の漏洩リスクが存在します。ユーザーは、重要なデータをプロンプトに含めないように注意する必要があります。また、効果的なプロンプトインジェクション対策を知っている方は、その情報を共有していただけると助かります。
インジェクションとは・・・悪意のある攻撃者は、無効なデータ(バグ)などの脆弱(ぜいじゃく)性の高いプログラムにソースコードを注入して不正な命令を実行し、プログラムを改変すること。
参照:インジェクション攻撃とは
GPTモデルを使用する際には、プロンプトインジェクション攻撃対策が非常に重要です。
特に、プロジェクトが遊びから本格的な取り組みに移行する段階では、その重要性が高まります。
効果的な対策として、プロンプトの最初、中間、最後に特定の防御プロンプトを挿入することが推奨されます。これにより、モデルの応答が安全で予測可能な範囲に留まるように制御できます。他にも様々な防御プロンプトが存在するため、状況に応じて適切なものを選択することが重要です。
ChatGPTのセキュリティ対策|安心して利用するためのポイント
ChatGPTのライバル「Claude」からGPTs風の機能が登場!
Anthropic社が開発した人工知能チャットボット「Claude」に、新たな機能「Projects」が追加されました。
この機能は、ChatGPTのGPTsに対抗する形で登場し、ユーザーの業務効率化を大幅に改善する可能性を秘めています。「Projects」と「GPTs」の違いは以下の通りです。
Feature | ChatGPT GPTs | Claude Projects |
---|---|---|
一般利用者向けの公開 | GPT Storeで可能 | 不可 |
外部サービス連携 | API利用可能 | いずれ使えるように |
カスタマイズの方法 | 指示、追加知識、スキルの組み合わせ | ドキュメント、コード追加、カスタム指示 |
発表時期 | 2023年11月 | 2024年6月 |
収益化 | 将来的に出来る(2024年6月現在は不可) | 現時点で収益化についての情報はなし |
コンテキストウィンドウ | 8000文字 | 200Kトークン(約400~500ページ相当) |
共有と公開 | GPT Storeを通じて一般・チーム公開可能 | チーム内でのみ共有可能 |
対象ユーザー | ChatGPT Plus・ChatGPT Team・エンタープライズの有料ユーザー | Claude ProおよびTeamプランの有料ユーザー |
以下の記事では、Claudeの新機能「Projects」について詳しく解説し、その使い方や活用事例を紹介しています。
GPTsの使い方まとめ
GPTsとは、OpenAIが提供するChatGPTをノーコードでカスタマイズできるサービスです。GPTsでは、ChatGPTに自分の知識やスキルを学習させたり、他の人と共有したりすることができます。
GPTsを作ることで、様々な分野でAIが文章を生成することができます。GPTsを作ることには、メリットとデメリットがあります。GPTsは、自分だけのAI文章作成ツールを作りたい人におすすめのサービスです。GPTsに興味がある方は、ぜひ試してみてください。
趣味:業務効率化、RPA、AI、サウナ、音楽
職務経験:ECマーチャンダイザー、WEBマーケティング、リードナーチャリング支援
所有資格:Google AI Essentials,HubSpot Inbound Certification,HubSpot Marketing Software Certification,HubSpot Inbound Sales Certification
書籍掲載実績:Chrome拡張×ChatGPTで作業効率化/工学社出版
突如、社内にて資料100件を毎月作ることとなり、何とかサボれないかとテクノロジー初心者が業務効率化にハマる。AIのスキルがない初心者レベルでもできる業務効率化やAIツールを紹介。中の人はSEO歴5年、HubSpot歴1年